王子谷(岩田)

王子谷と樟
稲葉根王子のある上富田町岩田王子谷は、昔は稲羽の里と呼ばれていた。のちに里の名はすたれ、王子谷となったが、この地名はここに王子杜があったことに由来している。古伝によれば境内に「七日詣りの樟」という高さ50メートル、回り15メートル余りの樟の大木があり、根元の一部が洞窟になっていたので、非人や乞食などがその中で寝食をしていたという。
この樟は今はないが、ここから熊野三山に参詣して帰るまで、ちょうど七日間かかったので「七日詣りの樟」の名があった、といわれている。

稲葉根王子の「樟伝説」
稲葉根王子のある上富田町岩田王子谷は、昔は稲羽の里と呼ばれていました。のちに里の名は廃れ、王子谷となりましたが、この地名はここに王子杜があったことに由来しています。古伝によれば境内に「七日詣りの樟」という高さ50メートル、回り15メートル余りの樟の大木があり、根元の一部が洞窟になっていたので、非人や乞食などがその中で寝食をしていたといいます。
この樟は今はありませんが、ここから熊野三山に参詣して帰るまで、ちょうど7日間かかったので「七日詣りの樟」の名があった、といわれています。

<熊野文庫より引用>