粉河寺にある盥漱盤(カンソウバン)、銅製で蓮葉をかたどった力強い作りになっている。

「盥」は「たらい」、「漱」は「うがい」を表します。盥漱とは「手を洗い口を漱ぐ」という意味です。

盥漱盤とはいわゆる「手水(ちょうず)鉢」のことで、寺社に立ち入る前に手や口を清めるためのものである。
かつて粉河の地域の鋳物産業は活発で、粉河鋳物と呼ばれるほどであった。
この盥漱盤は安永4年(1775)粉河鋳物師蜂屋薩摩掾五代目源正勝の作品で、粉河鋳物の代表的作品であると言われている。

 

工芸品 総高240cm,巾185cm

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平成7(1995)年9月21日に 粉河町指定文化財 美術工芸品に指定された。