出雲乃伊波比神社        埼玉県熊谷市板井718

 『本社は、もとは鹿島神社といわれていたが、明治二十八年に出雲乃伊波比神社と改称された。祭神は、武甕槌命である。
 境内には、氷川神社、八坂神社、龍田神社、稲荷神社、天満神社、神明神社、山神社、富土浅間神社などが合祀されている。
 本社の祭神武甕槌命は、神話時代の高天原で、国土平定役の白羽の矢が、まず経津主命に立てられたとき、力に自信の溢れている武甕槌命もその役を希望して、二神が協力して国土平定の大役を果したという。武勇絶倫しかも協力性に燃えた国づくりの華々しい勲功の神である。
 また、社前の和田川に架けられた太鼓橋は、昔から八雲橋といわれ、この橋をくぐって子供のはしか平癒を祈頼するものが多く、昭和の初め頃まで「はしか参り」が列をなしたものである。
 境内に祀らている神々の祭日のうち、特に七月十五日の八坂祭りは、昔から「板井の天のう様」として近在に知られ、明治四年からば太鼓の「ヒバリバヤシ」を載せた屋台が「みこし」と一緒に板井区内をにぎやかに一巡するようになった』 案内板より引用

社  格   旧村社 延喜式内社 武蔵国 男衾郡鎮座

祭  神   武甕槌命
        『神名帳考証』『神祇志料』『大日本史』大己貴命
        延経『神名帳考証』『武藏の古社』天穂日命
由  緒   創立年代不詳
        文明年間鹿島明神を合祀、明治4年10月村社、同28年8月社号を出雲乃伊波比神社改称、 同40年10月神饒幣帛料供進指定

例  祭   4月17日 例祭