『日本百名町』嵐山光三郎著 について知っていることをぜひ教えてください
―来るたびに懐かしさを覚える町である。
つい読んでしまって本の整理が進まない。序章で書かれていることは、まるっきり小諸ではないか。
『日本百名町』嵐山光三郎 https://amzn.to/2MYj7N2
北信越で小諸市の荒町があげられてる。
243p ㊺小諸市荒町
小諸にとびっきり上等の味噌がある。
(略)
しなの鉄道となり、小諸は旅の通人が訪れる古式ゆかしい町となった。来るたびに懐かしさをおぼえる町である。
序章 いい町の条件 11p
(前略)
町は人が作る。
いきなりいい町を作ろうとしたって、そうそう簡単にできるものではない。
町は生き物であり、町の感情があり、変転があり、たえず流動している。流れ動くしぶきが大きな流れとなって町の力となる。
(略)
町が生きているバロメーターになるのは、いくつかの条件がある。まず、
①家族経営の豆腐店があるか
(略)
②魚屋がある
③八百屋がある
④花屋がある
⑤米屋がある
⑥パン屋がある
⑦自転車屋がある
⑧酒屋がある
⑨精肉店がある
(略)
⑩書店があること
(略)
⑪銭湯があること
(略)
⑫大衆食堂があること
⑬ラーメン屋があること
(略)
⑭フランス料理店が少ないこと
(略)
⑮パチンコ屋がないこと
(略)
⑯カラオケ・ボックスがないこと
(略)
⑰駅ビルや大型店舗がない町
(略)
⑱川がある町
(略)
⑲城下町
である。これは文句ない。城下町でありつつ、それを観光の目玉にしない余裕がほしい。城下町には人間の歴史がつまっている。町が濃い。
⑳港町
(略)
(以下丸文字がないので)
21 祭りが盛んなこと
(略)
22 うるさいジイ様
23 活発な若衆
24 人格者の町長
がいて
25 商店街の仲がよい
この22 23 24 25がそろっていれば、少々古くなろうが、片田舎だって、バラック建ての貧乏な町だって極楽になる。さらに、
26 花咲く町
27 緑したたる町
(略)
28 名物巡査がいる町
(略)
29 いい居酒屋がある町
すたれた町中に、ぽつんと赤提灯の焼き鳥屋があると、心がさわぐ。知らない町の小さな酒場で飲むのが旅する者のシアワセである。
30 花火があがる町
(略)
31 富士山が見える町
(略)
32 高原の町
33 終着駅の町
(略)
34 すたれ場の町
が泣ける。盛り場転じてすたれた町に哀愁がある。旅人だけでなく、住むのもすたれ場がよく、自分の姿と照らしあわせると、いっそう情感が深まる。
と、思いつくままにあげてみたが、町を作るのは人であって入れ物ではない。(略)大都市にはビルがあっても、小さな町にはビルを建てない、というのが、ぼくが思い描く「いい町の条件」である。
こう考えてみると、まず、自分の町を旅すること大切だ、とわかる。町内散歩は気にいったコースだけ歩くので、案外、知らない場所が多い。散歩のコツは、わざと知らない小路へ迷いこむところから始まる。自分が住む町で、迷子になってみる。
一度も入ったことがない裏道を歩くと、あっと驚く一角があることに気がつきます。
(以下略。この後35から87まで町探検の提案があります)
(2021/02/20 土屋記事作成)