丹生官省符神社 について

西暦816年の空海により建立された。官省符とは太政官(今で言えば総理府)と民部省(今で言えば財務省)

の干渉を受けない不入不輸の特権を持った神社という意味でイタリアのローマで言えばバチカン市国的存在の神社である。

元来階段下の慈尊院と同じ範疇でこちらが神通寺の壇、慈尊院が慈氏寺の壇と言ったが明治の神仏分離令により二分された。二〇〇四年7月第一殿、第二殿、第三殿が世界遺産に登録された。理由はここから高野山へ続く世界遺産高野山町石道が平和祈願の道標であることが採択要因だろう。13世紀半ばモンゴルの侵略を九州で受けた鎌倉幕府はこの道標を高野山真言宗に建立依頼することでモンゴル軍の撤退を祈願したのだ。神風が吹きそれは叶った。