岸和田城の天守閣に繋がる道にある広場。広場内には当時の二の丸御殿に見立てた大きな建物のトイレや、歴史、文化、観光情報の発信などを行う岸和田市二の丸広場観光交流センターが設置されている。

近年芝生化され訪れる人の一層の憩いの場所となっている。親から子へ思い出が語り継がれるマツ林がある。(注1)
春ごろになると定期的に様々なイベントが行われる。

市役所側には、子供向けの広場があります。滑り台やブランコもあります。
ブランコ2基(子供用と幼児用)、滑り台、乗り物2台
桜の木もあります。夏はお堀のハスの花がきれいです。
消防功労者藤原政治郎翁記念之碑もあります。

二の丸広場のエピソードとして『こころに残る景観資源~こころに残るあの場所を未来へつむぐ物語~』より紹介する。
私が小さい頃、よく両親と散歩に訪れました。猿に飽きると、今度は木登りです。この松の木だけが、少し曲がっていて、登り易くなっています。小さい頃は、親父に、上げてもらいました。小学校も高学年になると自分で登りました。自転車の練習もここでしました。こけても下が土なので安心です。公園には売店もあり、この木の上で食べたものでした。時間が進み、私が父親になり、子供が出来て、やはり、同じ事を、わが子にもするのですね。ベビーカーを押しながら、猿さんと遊び、まだ小さい我子に木登りを強要する。勿論、自転車の練習もこの場所で行いました。二の丸広場の「松の木」は私たち家族を長年、見続けてくれています。花が咲くわけでもなく、紅葉するわけでもない、松の木。世代が変わってもこの場所にあって欲しいですね。息子も25歳、次は孫を連れて、木登りですね。その日が来るまでお願いしますよ。(注2)

 

(注1)『こころに残る景観資源~こころに残るあの場所を未来をつむぐ物語~』(P.8)
(注2)『こころに残る景観資源~こころに残るあの場所を未来をつむぐ物語~』(P.25)