私は横浜中華街に2年ぶりに行きました。二年前も夏休みの時期に行ったので、街がどう変わったか比較しやすいと思いました。

中華街は何といってもこの門ですよね。街のシンボル的存在で、近くにして見ると迫力があり、荘厳な印象を受けます。

まず、はじめに取材した店は、沖縄タピオカを売りにした「七茶」というお店。しかし、ここで障害がありました。

中国の方で、日本語が話せず取材を断念せざるを得ない事態となったのです。

今回中華街を訪れて、最初は中国人の方が前より少ない印象を受けたのですが、やはり今もなお経営者は中国人の方が多いらしく、流石中華街だなと感心しました。日本にいて異国感を味わえるのはチャイナタウンとしての魅力の一つですね。

また、2年前は空前のタピオカブームで若い人の間でインスタ映えの対象として大人気でしたが、中華街のほとんどのタピオカ店に行列は並んでおらず、やはり全国区で流行が途切れたんだなと改めて実感しました。

次に取材したお店は、「崎陽軒シューマイBAR」というシューマイを専門とする中華料理店です。まだオープンして2年目ということで店の外観は綺麗で客も多く入っていました。シューマイを6個注文し、今度は日本人の店員さん(名前を伺えてないのでAさんとします)に、取材することができました。すごく物腰が柔らかくとてもいい方で、お忙しい中協力していただきました。また、取材をする身としては日本人の方というのは非常に安心感がありました。

Aさんはこの店で働くのが2年目で、オープン当時からこの店と共にしているらしいです。二年前というと、ちょうどコロナが広まった時期と重なりますね。Aさん曰く、当時客数は明らかに減ったそうで、中国がコロナを広めたというイメージのせいで、1~2か月は非常に深刻な風評被害を受けたらしいです。街はゴーストタウン状態。昼でも夜みたいな重苦しい雰囲気だったとAさんは話してくださいました。

元気に明るく接客してくださったAさんには、そんな風評被害に負けないぞといった強いエネルギーが感じられ自分も元気になりました。

タピオカとシューマイで腹を満たした私は中華街を散策しながら様々なことを感じました。

中華街を歩いていて、すれちがう人の大半が10~20代の若者だったのですが、二年前と比べて人数は大幅に減っていると感じました。平日というのもありますが、同じ夏休みに行った時と比べて全然いなかったです。

アジアン系統という枠組みで、似ている街に新大久保というコリアンタウンがありますが、新大久保はこの外出規制のある時期でも人の群れでごった返していると感じます。この差は何なのか自分なりに考えたところ、「新宿区と横浜市で外出の意識に差があるのか」また「若者にとっての韓流と中華に対する人気の差があるのではないか」の二点が思い浮かびました。

人気低下の理由は何にせよ個人的に街として好きなのは横浜中華街だと思っています。まず、落ち着いて遊びたいならココだと感じました。取材を共にした友人はバイクで夜中華街まで行って山下公園まで散歩するのが好きだと語っていて、たしかに中華街はごちゃごちゃしているようで、実際に歩いてみると人と人との距離も空いていて道幅も広く、綺麗な海の見える公園が近くにあって、自然と穏やかになれる街だなあと感じました。また、中華街は「安さ」が強みだと思いました。韓国料理店は種類が少なく、値段が高いイメージがあります(サムギョプサル店は平均一人4000円)。それに比べて、中華料理はバリエーションが豊富で食べ放題の料金がとても安いです。このように、店で安くおいしく満足食事できるのは大学生にとって魅力的だと思いました。

横浜中華街は人混みがあって遊んだ後疲れるという印象は私の中で無くなり、ドライブで行って散歩を楽しめる、「ゆったりできる街」に進化していると感じました。