支援は現場で実行して初めて支援になる

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「初期のころ、主にツイッターですが、ネットで伝わる情報は全く役に立たなかった」という(社)ピースボート災害ボランティアセンターの山本隆さん。「例えばここでこれがなくて困っている、というツイートがあって行ってみると、それは3日前の状況で、そこには誰もいなかった。なんていうことがしょっちゅうありました。また善意の第3者が、あのツイートの場所には行ったのか?まだ行かないのはなぜなんだと、リツイートしてくる」。いちいち答えていては支援活動ができないため、しばらくツイッターを無視していたら、「なぜ助けに行かないのか」とネット上で盛り上がっていたこともあったと仰います。

 

「ヘドロの片づけをツイッターで募集したら、あっという間に大勢集まった、ということもあり、インターネットが全く役に立たないとは思っていません。だけど、ネットで完結することはないんです。支援は、必ず現場で実行して初めて支援になる。だから、ネットだけで盛り上がって完結するのは止めてほしい」

 

「情報を伝える人、情報を得て活動する人、その両者が居て初めて意味があります。また、これからの復興に向けた支援に必要なのは、企画力です。特に私たちは現場で活動していますが、現場にいては気づかないこともあります。Hack For Japanのみなさん、ぜひ連携していきましょう」

 

(取材日:2011年12月18日 ネットアクション事務局 前田由美)

 

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This article( by ネットアクション事務局 )is licensed under a Creative Commons 表示 2.1 日本 License.

 

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