「知的生産の技術」p110

 

「傍線にしたがってのノートつけは、よんだすぐあとではなくて、数日後、または数週間後におこなうのである。

よんだ直後の印象のなまなましさがうすれて、本の見方がずっと冷静になる。

 

二度めのよみかたは、きわめて能率的である。

この段階ではじめて気がつくこともおおいし、全体の理解が進むのが常である。

 

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にんげんには感情があるので、なまなましい感動もいいものである。

食べ物ならば、美味しいものをたべたときとおなじことか。

食べ物のばあい、一度はらのなかに入ってしまうと、二度めを味わうことはできないが、読書のばあいは二度めもある。二度めのほうが、また違った味わいを感じる場合もあるかもしれない。