民主制度について櫻井さんの話

 「民主制度の原則は一般に言われる多数決などではなく平等な立場での徹底とした話し合いによるもので結論を出さなければならない状況の場合に多数決を使うのであって本来は話し合いによる決着です。 また、平等な立場で話し合うことも大原則で、どちらかが有利あるいは不利な立場になることのない状況を作るのも民主制度の大原則です。 例えば、アメリカで原子力発電所の建設反対運動が起こり住民との訴訟が起きた場合、原発会社は工事をストップするが、住民側はその補償をして訴訟を進める… 」。

 「要約すると平等を保ち徹底して話し合う!これが民主制度。 ただ、農耕民族の日本社会には『寄り合い』など助け合う民族性がありその中から経験を持った人に従う ”長”(おさ)の制度が残っていて、西洋からの議会制民主制度はあまり根付かない(根付いていない) この辺の話が一致したように思いました。 そこでこのLocalWikiが民主制度そのものを表現できる、いわゆる『市民が自らの意思で自分たちの町の価値を上げる活動である』そこはみんな平等でみんなで作り上げることのできるものである! こんな感じだったと思います」。
 



二人の室蘭民報にかんする見解の共通点は、この民主制度の議論と共鳴している。
室蘭の宝、室蘭民報

LocalWikiの役割や意味を正確に伝えたこの国で初めての新聞


2015.3.28朝刊

粟島記者は、私達がつくるLocalWikiのこの室蘭のリージョンと編集会議を丁寧にご覧になり、その存在価値を解明する記事が室蘭民報に掲載されました。取材を受けた、高山さんと櫻井さんは以下のように語っています。

編集の中心を担う高山さんは「何度も記事を読み返しました。室蘭ウィキ、室蘭ローカルウィキことを十分にご理解いただいた上で書いていただいたことがとても嬉しかったです。私も記事を書くのが好きです。室蘭の素敵な事を発信するのが楽しいです。粟島さんの記事に対する思いを感じることができました。偉そうな事言ってすみません」と遠慮しながらも記事の質を称賛。

室蘭リージョンを立ち上げた櫻井さんは「とてもありがたい記事ですね。取材から2週間、粟島記者は相当お調べになったんだろうと思います。私がLocalWikiの記事は匂いまで感じるような記事にしたいと思っているのと同じように粟島記者の書いてくれた記事は私たちの体温の温もりまで表現されているようです」と心から喜んでいます。

取材された当人が満足出来る正確さを追求するのは、特に、LocalWikiのように、ネットメディアの中でも新しい概念で動いている場合なおさら難しい と思います。これ迄も「ソーシャルメディア」の括りで他のものと同一視で片付けてしまうもの、既存のWebとの違い、位置情報の活用や相互編集の意味合い については全く理解出来ないでいるもの、編集会議に位置づけたFacebookGroupの室蘭wikiと区別がつかない理解が多かったと総括出来ます。

粟島記者は「室蘭ローカルウィキの中では、自由にまちを紹介する記事を書き込める。例えば、川崎近海汽船のフェリー航路検討については『私たちも今からで きることがないか考えたい』という意見や、『フェリーターミナルや室蘭航路について知っていることを教えてください』と情報の拡充を求める書き込みも相次 ぐ。さらに室 蘭の歴史、室蘭で活躍する人物、眺めの良い場所、食など、幅広い情報が日々書き込まれている」と、短い文書のなかで、私達が、出来るだけ多くの人々が一緒 に街の未来を考えようといていることまでを解明してくれました。取材されたお二人だけでなく、多くのLocalWikiエディタが嬉しいと感じた素晴らし い記事でした。

また、室蘭を大切に思う気持ちが同じでも、フェリーターミナルがどんな記事になったか、これからの発信も含めてこちらをご覧下さい。
フェリー、嬉しいね


粟島記者は「室蘭港のフェリー撤退以降、継続して取材しておりました。旬の話題にもリンクするみなさんの熱い取り組みに、ニュースを感じました」と取材の動機を語ってくれました。

 

 

(2015.3.30 杉山幹夫)

 


わたしが感じた室蘭民報のこころ

2015.3.28の粟島記者によるLocalWikiの記事を見て、昨年5月、工藤社長自ら私に見せてくれた室蘭民報のこころを思い出しました。

私は2014年4月に室蘭地区バスケットボール協会の設立年を調べる担当となりました。昭和8年4月ではないかとの情報はあるものの確証はなかったので す。お得意のインターネットを駆使したり、小学校の施設見学以来の室蘭市立図書館で調べたり・・・決定的なものが見つからないまま途方にくれていた 2014年5月頃…室蘭民報社を尋ねて行きました。受付で相談すると通されたのはなんと社長室・・・工藤忞社長にご対応いただきました。

工藤社長はじっくり話を聞いていただき、こういったものの調べ方を実際に教えていただき更には一緒に探して頂きました。そして「室蘭市史」の中からそれらしいものを見つけその後は関連しそうな書籍など探し、更には新聞のデータベースまで検索させていただきました。

その、社長自らの熱いまでの探究心が室蘭民報の根底にあるフィロソフィー(哲学)なのだと感じました。

粟島記者から取材の日にFacebookの編集会議グループ(室蘭Wiki)に参加申請いただので即承認、取材から1週間たった頃にはやっぱり記事にはならなかったのかな・・・って思っていましたが取材から2週間後に細部まで取材尽くした記事を見て「やっぱり室蘭民報!さすが!!」と思いました。

(2015.4.10 Takashi )