☆家具転倒防止器具

http://www.nhk.or.jp/sonae/column/20121019.htmlより引用

この表にあるように家具の転倒防止グッズには大きく分けて次の4タイプがあります。強度の強い順から(1)L型金具 (2)ベルト式器具 (3)ポール式器具 (4)ストッパー式器具です。行政では大抵の場合、(1)のL型金具を奨励しています。強度が一番高いからです。ところが、その対策が一般家庭に普及するかというと別問題です。実際にはこの「L型金具」での転倒防止策は、いくつかのハードルがあって思うように進んでいません。

まず、「L型金具」はビスで金具と壁を固定する必要があるため、壁側に穴を開けられない賃貸住宅には向きません。また持ち家の場合でも、一般的な壁は石膏ボードという「すかすか」の素材なのでビスが効かず、L型金具を固定するための木の横板を新たに壁側に設置する必要があり、工務店などに依頼せざるを得なくなります。それが費用や手間の面で大きな障害となり、一向に進まないという状況に陥っています。

ではどうするのか、同じく(表1)を見てほしいのですが、L型金具と同じ強度を出す別の方法が紹介されています。それは「合わせ技」と呼んでいるもので、家具の底面に(4)のマット式ストッパー器具を設置し、「踏ん張った」状態にした上で、家具と天井の隙間を(3)のポール式器具で「突っ張る」という、二つの対策を同時に実施する方法です。

(3)のポール式器具と(4)のストッパー式器具を組み合わせれば、(1)L型金具に匹敵する強度が出ます。これなら賃貸住宅でも持ち家でも 実施が可能です。さらに、この「合わせ技」を、お金を掛けずに採用する方法もあります。



(表1)のポール式器具の代わりに、ダンボール箱を家具と天井との間に詰め込みます(空箱可)。隙間が残る場合は、新聞紙などで埋めてください。(4)のストッパー式器具の代わりに、新聞紙などを折り畳んで敷き、家具を壁側に少し傾斜させれば「合わせ技」の完了です。見た目は多少不細工ですが、これならほとんどお金を掛けずに、強度の高い家具の転倒防止対策ができます。

引き出しや開き扉には、飛び出し防止器具をつけましょう。薄型液晶テレビには滑り止めを張ってください。

☆ガラス飛散防止フィルム

ない場合は、カーテンやレースを引いておき、ガラスと家具との配置にも気を付けてください。