Radisson hotel narita について知っていることをぜひ教えてください

日本らしい美しさの富里

空港に降り立つとすぐ隣街の富里市に美しい水田と森、そして、畑が広がる。これは日本らしい農の景色。外国から来た人々は水田の美しさに感嘆する。それは川の作った平野を埋め尽くし、ここからは丘陵というところに強い力を放つ森が茂っている。あるいは小さなビニールのトンネルは西瓜を作っているとわかるだろうか。時折、水田の緑の中には赤い小さな鳥居があったりする日本の農村を象徴する豊かな風景だ。国際線のクルー達はこの街の畑と空港を見渡すホテルで羽を休める。僕らは三歳に満たない飛行機の好きな坊主をつれて、産直販売所で野菜やブルーベリーを頬張りながらこのホテルを目指した。
 

国の際だと感じる空間

ハンガリーの女性が坊主に声をかける。「何て可愛いの、名前は?歳は?どこから来たの?」と。じじいはとてもニコニコとたどたどしい英語で答える。これがとても楽しい。なんども抱きしめたり、一緒にあそんだりしてくれていた。そして、彼女の可愛いお嬢さんも坊主と仲良くなってしまう。どんな会話が成立しているのかわかなないがママゴト遊びをしている。

「これはまずいな」と苦笑いのふりをして最高に感謝したのが、ロビー空間にあるキッズルームだった。坊主はここで大喜びだけど、きっとしばらく離れない。カラフルなマットに滑り台、小さな家とキッチン。坊主はそこで料理をして振舞ってくれるので、なんども食わされた。あまりに楽しくて、普段はちゃんと教えるのになんどもお漏らしをする。着替えがたりなくなるなあと、慌てて洗濯をして乾かす。忘れるほど集中して遊ぶのはいいことだなあとおもいながら面倒臭い。絶対にここを離れないといいながら、気長に待つと、プールにも、食事にも、素直に眠たいと部屋に帰ることもしてくれた。

彼女たちは明後日ハンガリーに帰るのだそうだ。日本の四季、農村、街、それぞれの美しさについて一所懸命語ってくれる。彼女の夫と息子は日本で仕事をしているそうで、その同僚たちが日本を離れるときにみんな泣くのだという。美しい風景と優しい人々、そして、旨い食べ物を失うのだという。別れ際の決まり文句だけど「またどこかでお会いしたいわ」という言葉にお互い心を込めたような気がした。

坊主は身長2メートルの大男にも物怖じしていない。股の間をくぐっては手をふる。国際線のクルー達はみんな子どもに優しいようだ。僕らににっこり笑って遠慮をしないように手を上げ、坊主をかまっている。優しい眼差しだ。

空港が隣にあることで、幾つかの国の人が自然にそこで寝泊まりしている。建物や設えもすべて、国内のもとは違う。ドアは高くバスタブでかく、クローゼットのハンガーはたくさんあり、立ってつかうアイロン台が用意されている。
 

レストランのくつろぎ加減におどろく

旨いポタージュに坊主の手が止まらない。こいつもポタージュ好きになるんだろうな。プールで双子のお兄ちゃんが寄ってきて一緒に遊んでくれた。散々泳いだからものすごく腹が減っている。メニューにはないけど、バナナを頼むと快く一本のまま運んでくれた。それも最速で。このおかげで僕らは彼の悲鳴を聞かないで、ワインをゆっくりの飲みながらステーキやラムチョップを待つことができたわけだ。気さくな接客はありがたい。坊主も普段よりはおとなしくしている。こっちがワインに夢中になったりするとちょっと変な行動をして引き戻されるくらいだ。他のテーブルの客も子どもには寛容というかむしろ歓迎をしている。僕ら以外のほとんどが外国人たちだ。しかし、300gのステーキと2,600円のカベルネソービニオンには驚いた。こんなに安くて質の高い、そして、気取らないレストランがあるものなんだと。そして、昼間食べたブルーベリーやキュウリ、トマトなど、この土地の強い味の野菜や果物が食卓にも出てきたのがわかる。予習は感動を呼んだ。

遊び疲れて眠る坊主にもきっといい日だったとおもう。