キャプションを追加美浜町三尾地区の産土神、龍王神社。

鳥居から木のアーケードをくぐっていくと、龍王神社の名物”アコウ樹”のお出迎え。

別称”絞め殺しの木”とも言われ、数本の幹や枝がらせん状にぐるぐるぐるぐる・・・その巨大さや迫力に少し畏怖します。

パワーも感じれ、ぜひ見ておきたい木です!

 

また、本殿の隣には海を望めるミニチュアの鳥居があります。

鳥居を通して眺める景色は絵になりますし、ぜひとも写真に収めたい風景です。

参拝も兼ねて、晴れた日に、ぜひ訪れてみてください。

 

【由来】

 

当神社は日高郡三尾浦の南東、竜王崎の頂、密林中に鎮座している。
元和3(1617)年、慶安3(1650)年、宝永7(1710)年等の「棟札」がある。
元和3(1617)年の分には、紀州海三尾荘、竜王宮棟上、本願唐子中栖源兵ヱ、三尾村西理ヱ門、本願比井内川孫左ヱ門、三尾村中村孫右ヱ門、神子弥市女、神主孫市郎、大工藤原喜三郎、藤原五郎大夫、本願三尾浦、玄哲西理兵ヱ、大工藤原吉佐ヱ門、小工三郎兵ヱと見ゆる。
当神社の位置は、南海一の岬であるから暴風激浪が殊にはげしく、航海者の最も恐怖する魔所であるので、航海者は御神徳を仰ぎ、海上安全の祈願をし、御酒を海中に投じ、その霊験は著名であった。
そして帆船は帆だけ3段おろして敬意を表した。
(雨乞祈願)
当神社名に因み近隣町村からも参拝されている。
龍は想像上の動物であるが、背に81枚の鱗があり、頭に2本の角と4本の足と口には大きなヒゲがあって、水にひそみ空をかけ雲を起して雨を呼ぶと伝えられている。
(社叢と榕樹)
境内山林(16,430㎡)に各種の木々が繁っている。
植物分類から暖地性の植物が多い。
中でも榕樹の大木があり県の文化財の指定をうけている。
榕樹は雌雄異株で雌株にイチジクに似た小さな実をつける。
幹は直立して高さ20m程幹の太いもので直径1mにもなり、幹の周囲から気根を出す。
小枝を傷つけると白乳汁が出る。
さし木、取り木、実生でもよく育つ。
紀州中部以南でよく見られ、成長が速く、潮風、乾燥にも強く街路樹にも適する。
(例祭)
祭礼には催し物がなく神事のみ、氏子の皆さんが神社におまいりして家内で祭のごちそうを食して楽しんでいる。
(寄進札)
当社所在地は通称「アメリカ村」と言われ、カナダ移民の母村である、拝殿には弗(ドル)価による寄進札が多数みられる。