梅と紀州備長炭の関係性

 備長炭は、良質な木炭として有名です。南高梅と並ぶほど「紀州備長炭」は全国に知られるほど有名な備長炭の一つです。原料であるウバメガシは、和歌山県の木として知られています。みなべ町では、昔から薪炭林を残すために山全体を梅林にしないという習慣が守られています。このことは現在でも守られており、このことは梅を守ることにも繋がっているのです。

 また、梅と紀州備長炭は梅の加工の過程においても関わりを持っているのです。紀州備長炭と麦飯石を一緒に梅樽に漬け込む製法で製造している梅干し会社もある。紀州備長炭を使うことで、しょっぱいだけではない天然ミネラルがたっぷりと加わったふくよかな梅干しを作ることができる。

 このように、梅と紀州備長炭は深い関係を持っているのである。