梅には体にいいさまざまな成分が豊富に含まれています。

例えば、疲労回復などに有効なクエン酸、リンゴ酸、コハク酸、酒石酸、その他各種有機酸などです。

また、梅の栄養価値は果物の中でも特に優れており、たんぱく質やビタミン、カルシウム、カリウム、リン、鉄などのミネラルも豊富に含まれています。

 

🌸骨や血液など人間の体を形成するものの中にはカルシウムやリン、鉄分など鉱物性の栄養素は含まれており、これらのミネラルが不足すると病気を引き起こしてしまいます。

 実の小さい梅ですが、リンゴの4倍のカルシウム、リンゴの6倍もの鉄が含まれているのです。

🌸梅の酸味成分であるクエン酸は、唾液の分泌を促進して食欲を増進させる働きがあります。またそれだけでなく、胃液など消化酵素の分泌まで高めて消化吸収を手助けしてくれます。

 

梅には様々な身体によい効能が沢山ある。


〇疲労回復効果、老廃物がたまるのを抑える

エネルギー代謝がうまくいかないと栄養素の不完全燃焼が起こり、疲れや肩こりを感じるようになる。梅の酸味成分であるクエン酸やリンゴ酸などの有機酸は、糖質の代謝を促し、活性化させる働きがある。これにより、栄養素をエネルギーに変換する働きがスムーズになる。

〇唾液の分泌を促進させて食欲増進

梅の酸味成分であるクエン酸は唾液の分泌を促して食欲を増進させる。それだけでなく、胃液やその他の消化酵素の分泌を高め、消化吸収を助ける。

〇カルシウムや鉄の吸収を促す

梅が持つクエン酸などの有機酸には吸収率の低いカルシウムや鉄の吸収を促しカルシウムが骨から持ち出されるのを防ぐなどの働きがある。

〇肝機能を強化し血流を改善 血液がサラサラに。血栓・動脈硬化などの予防にも

梅干しが持つピルビン酸には肝機能の強化に有効となっている。

さらに、ジャムや梅肉エキスなどの梅を加熱した製品では、梅に含まれる糖とクエン酸が結合しムメフラールという成分が作られる。

ムメフラールは血流を改善し血栓予防、動脈硬化などの生活習慣病の予防に役立つとされている。また、血液中にコレステロールがたまるのを抑え、酸素や栄養分の供給がスムーズになることで老廃物の排出を促進し疲労回復も期待できる。新陳代謝が活発になるので老化を抑えることもできる。

〇梅の殺菌作用 微生物の繁殖を抑え食中毒予防にも

梅が持つクエン酸は殺菌・除菌効果に優れている。お弁当に梅干しを入れるのはクエン酸の微生物の繁殖を抑えるのを狙ったものである。さらに、おなかに入ると胆汁の働きを活発にし、食中毒の原因となる菌を殺す効果も期待されている。近年では、胃がんとの関連性が持たれているヘリコバクターピロリ菌の増殖を抑える効果があることも研究されている。

〇美肌、老化防止、むくみ解消、シミ、シワにも

肌のシミ、シワ、くすみの原因として内臓の老化がある。

梅のクエン酸は新陳代謝を促進し、体内の老廃物の排出を促す。これによってむくみ解消、美肌、老化防止などが期待できる。

さらに、梅にはポリフェノールやビタミンEなどの抗酸化作用がある。

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