国道424号線沿いの南部川の堤防に石碑と石の小祠があります。
「道の駅 みなべうめ振興館」のちょうど向かい側になります。

石碑には、下記のように記されています。         

水神を祟め 流水を治む

明治二十二年(一八八九)八月十八十九の両日、台風が四国中部に上陸、北上したため、和可山県地方は大暴風雨圏に巻き込まれた。
豪雨は十八日から二十日まで降りつづき、田辺では二十時間に九〇一,七㍉という記録がある 南部川で五,二八㍍も増水した。
この洪水で宇津殿の堤防が決壊した、谷口、筋、徳蔵方面の良田は河原同然の有様となった。
南部川筋の流失倒壊家屋は百二戸、死者は上南部で二人、清川で十七人にも及んだ。
清川の死者は谷口のこの附近に流れついた 当時谷口の丸山文吉氏外地区民は水死者の慰霊と堤防の安全を祈願してこの地に水神さんを祀った
この楡の大木は当時流木が生えつき成長したものといわれてゐる。このたび明治水害百周年を記念し南部川流域の安全を願って遺跡を美化整備したものである。