今も数十年前も変わらないこともある
 

それは先生やほかの学年同士で、よくコミュニケーションをとることだ。第1期生の方の話でそれを知る。

「海星」と名前が変わった今でもよい伝統が続いていることを嬉しく思った。
当時は今よりも生徒が少なく、海星の校歌にもあるとおり、お互いが姉妹のような存在であったそうだ。


私を含めた生徒5人は、海星の歴史を知るためにベネディクト海星同窓会へ参加させていただいた。

インタビューでは今の海星からは想像できないような学校生活の話をしてくださった。教室には机と椅子がなく、椅子に小さな机が付いているアームチェアで勉強していたこと。年に一度のバザーの日には学校中が焼いたクッキーの香りでいっぱいになったこと。天気のいい日には外にでて草原の上で教科書を広げて勉強したこと。

私がひとつの質問をしただけで、次から次へと思い出話に花が咲いた。もう何十年も前のはずの高校生活がつい最近のことのように語られていて、それを話す卒業生の方の笑顔が印象的だった。

 多くの同窓生の方々に話を聞くと、海星の設備が時代とともに整っていく様子がわかり、興味深かった。たとえば体育館。第1期の方から話を聞くと、当時体育館はなく、大きめの教室で毎時間卓球をしていた、とおっしゃっていた。いつも卓球だったから私たちの年代は卓球がうまいのよ、とも。

しかし、第4期の方から話を聞くと、学校と少し離れたところに体育館があった、とおっしゃっていた。床がタイルでできていたから硬くて危なかったのよ、と。

海星の生徒数は年々増えているが、これからも温かい雰囲気に包まれた海星でありたい。