スマホをGPSロガーに について知っていることをぜひ教えてください

2015年8月29日に行われた、「anniversary企画・第1回マッピングパーティ」に参加しましたが、出発前のオリエンテーション最中に「経路を残せるといいな…。」とふと思いました。
ランニングなどなさるスポーツマンの方であれば専用のGPSロガーをお持ちの方も多いのでしょうが、根っからのインドア派の私はそんなものは持ち合わせていませんw
でも、「スマホにはGPSが内蔵されているのだから、ロガーとして使えるアプリがあるはず」と思い試行錯誤してみた結果から、以下のような手順をお勧めします。

  • スマホにGPSロガーアプリを入れる。
    著作権上、表示する地図にOpenStreetMap (以下OSM) を選択できるものを選ぶこと。
    更に、画像としてだけではなく、オンライン地図自体を公開したいのであれば、「GPX」形式で出力できるものを選ぶ。
    例:ジオグラフィカ
  • 余計な編集をしなくて済むよう、記録したい範囲で記録開始、停止する。
  • 経路を見せたいだけなら、画面のスクリーンショットを取って公開する。
  • オンライン地図自体を公開したい場合は、GPSデータを「GPX」形式で出力する。
  • 「uMap」(http://umap.openstreetmap.fr/ja/) に行き、OSMアカウントでログオンする。
    OSMアカウントが無い場合は作りましょう。
  • 出力した「GPX」を「uMap」に「データインポート」すると、OSM上に経路が表示される。
  • 「サイトへのマップ埋め込みと共有」で埋め込みコードや短縮URLが表示されるので、公開する。
    公開例:http://u.osmfr.org/m/51270/

この(仮)結論に達した経緯は以下の通りです。
上記のようなことを当たり前に行っている方も多いと思いますが、「シロートが思い付きでやるとこんな感じ」ということで、生暖かくご覧くださいw

 

1.GPSデータ記録開始

検索してとりあえず目に留まったアプリを使って記録開始。
データ形式など何も考えず…。
ベースキャンプの「道の駅みたら」で記録を開始してしまったのも失敗でした…。
こんな感じで記録されました。
地図の著作権問題がありそうなので、モザイクにて…。

 

2.GPSデータをPCに取り込み

諸々の作業をするために、GPSデータをPCに取り込みたい。
今更ながら調査を開始したところ、GPSデータの標準は「GPX」という形式らしい。
使用したアプリが出力できるデータは、Google Earthで読み込める「KML」という形式のみ。
とりあえずは出力しないことには始まらないので、まずはこの形式で出力。
変換は後で考えるw

 

3.余計なデータを削除したい

オリエンテーションは「道の駅みたら」で行ったものの、実際に歩き始めるのは車で市役所まで移動してから。
「道の駅みたら」で記録を開始してしまったため、車で移動した区間も記録されてしまった。
まずはこれを削除したい。
検索したところ、Google Earthで編集出来るようなので、「KML」をGoogle Earthに読み込まる。
なんか操作性が悪いけど、他の方法が見つからないため、クセを把握して何とか完了。
ついでに明らかにエラーなデータも修正。
編集した後保存すると、データはKML→KMZに変化。
えぇっ!?(不安)

 

4.OpenStreetMapで読み込み

OpenStreetMap (以下OSM) にGPSデータを読み込めるのは何となく知っていた。
「GPSトレース」というメニューがあるし、祝津方面のマッピングパーティの後Yasushi Hondaさんが試していた記憶が。

でも、そのためにはKMZ→GPXへの変換が必要。
ググっては試しを繰り返し、「GpsVisualizer」というサイトを利用して変換に成功!

 

5.エラーが…

作成したGPXをOSMに読み込ませると、登録してあるメールアドレスに「読み込みに失敗した」旨 (英語) のメールが…。
英語のわからない私は、泣きながら機械翻訳したりしてw原因を調べたところ、座標データに日時のデータが付いていないことが原因の模様。
これは元のポケット旅行記」がそういう仕様なのだろう。
高度のデータは無くてもいいけど、日時は必須。

今更各座標データの時刻などわからないため、適当な時刻を追加。
「GPX」はテキストデータ (xml) なので、テキストエディタで置換などを使って上手いこと編集します。
データ数が多いので、手作業では厳しい。

例:<trkpt lat="42.314898" lon="140.973726"><time>2015-08-29T14:00:00Z</time></trkpt>
  (下線部のtimeタグを追加)

 

6.再度OpenStreetMapで読み込み

修正したGPXを再度OSMに読み込ませると、編集画面に無事表示された!

でも、編集画面を抜けると表示されない…。
GPSデータを読み込ませるメニューは「GPSトレース」。
これってあくまでGPSで歩いた経路から地図を書くための機能で、編集画面にしか表示できないのでは…?

 

7.サービス探し

このままでは歩いたルートを公開することができないので、「OSM上に経路を表示して、そのマップを公開できるサービス」を探す。
表示はできてもなんだか残念表示だったり、なかなか満足行くものが見つからない…。


いろいろ探しているうちに、「OpenStreetMap Wiki」内に「GPSログをOSMの地図上に表示するサービスのリスト」を発見。
この中の「uMap」がバッチリ希望に合っていました!
フランスのサイトですが、日本語にも対応しています。
マップを公開するためにはログオンが必要なようですが、OSMのアカウントでログオンできます!
http://u.osmfr.org/m/51270/
サイトへの埋め込みコードも生成してくれます。
(LocalWikiは以前の実験で残念ながら<frame>タグでの埋め込みに対応していないことが確認できています)

そして、このサイト、「GPX」だけでなく「KML」も読み込めます!
したがって、今回もちゃんと徒歩ルートだけログを取っていれば、3~6の作業は不要でした…。_| ̄|○

 

8.まとめ

以上、シロートによる試行錯誤の記録でした。
専用のGPSロガーを持っていなくても、スマホでGPSログを取得し、公開できることがわかりました。
経路をマップに表示すると、後から「あぁ、ここであれに引っ掛かったんだな」などが良くわかり、面白いです。
オススメです!

今回はiPhoneを使用しましたが、Androidでも同様にできるはず。
まだ調べていませんが、アプリももっと適切なものがありそうです。
有料のものでは定番アプリがあるようですが、何とか無料のもので見つけたいw

 

9.あっ!

ここまで書いてから、室蘭Wikiのマッピングパーティ当日のスレッドに気になる写真を発見!

iPhopneでOSMに経路がリアルタイム表示されているっぽい…。
緯度経度が表示されているのも良さげ。
投稿者の小瀬木 祐二さんにお聞きしたところ、「ジオグラフィカ」というアプリとのこと。
このアプリを知っていれば、少し作業が簡単だったかも…。
今度試してみよう!

私が使ったアプリ「ポケット旅行記」は写真を撮ってマップと連携させ、名前の通り旅行記を作るのに向いているアプリで、私が選択を誤っただけですので念のため。_| ̄|○

 

Front Pageヘ戻る

(2015.08.31 荒瀬 宗之)