トキカラモイ木造桟橋跡 について知っていることをぜひ教えてください

トキカラモイの木造桟橋(明治末期)
室蘭市のあゆみ
には明治5年7月     1872年     トキカラモイ(現在の緑町・海岸町3丁目付近)に木造仮桟橋が完成、10月から森との連絡航路が始まる
とあり、海岸町3丁目の交差点、緑町と海岸町の境を山側にのぼると直ぐ左手に、ちょっと寂しい看板が設置されている。
埋め立てられたので、海から離れてしまっている。間違えなく「室蘭港発祥の地」にあたる場所だ。
森町側は、別の場所に後の港が作られため、JR森駅至近の海岸に桟橋跡が浅瀬として残っている。


英国人旅行家のイザベラ・ルーシー・バード(Isabella Lucy Bird)がその著書「日本奥地紀行」で室蘭を絶賛している。彼女が47歳、1878(明治11)年の8月18日。トキカラモイの木造桟橋を利用して、室蘭に降り立ったとおもわれる。

港の文学館で、イザベラ作品の展示がある。

イザベラの言葉
「夜の8時になってようやく、船はほとんど陸地に囲まれた美しい室蘭港についた…いろいろな宿屋から番頭たちが桟橋を降りて来て客引きをするが、彼らのもつ大きな提灯の波は、その柔らかい色彩の灯火とともに上下に揺れて静止している水面に空の星が反映しているかのように魅力的である…」

「山を登って頂上から眺めると室蘭港は実に美しい。一般的に言って、日本の沿岸の景色は、私がみたうちでもっとも美しい。風そよぐハワイの一部の風景は例外である。しかし、この湾の美しさは何者にもひけをとらない」

跡地から真っ直ぐ伸びる道の先には今も海が見える

 

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