ナニナニ製菓 について知っていることをぜひ教えてください

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家族皆で同じケーキを食べられるように


「家族皆で同じケーキを食べられるように」と、お子さんのアレルギーを伺って、

撮影:2015.3.5 sachiko家族全員が美味しく誕生日を祝う為のケーキの注文について書いてあったのをみて、ちょっとジーンとしてしまった。店の中には靴を脱いで子どもが遊べる場所があったり、小さい子向けのおもちゃが置いてあったり。

オレンジピールの載ったマーブルのマフィンを食べたくなって、椅子に座ると「調度コーヒーをたてたので」と差し出された。お菓子を展示する台を陶板にしたご縁で、窯元から預かるコーヒーカップ。

食べると、昔、近所の小麦で婆ちゃんが作ってくれた蒸しパンを思い出した。強い小麦の味というのだろうか、噛んだら寝ぼけた目がパチッと開いた。独特の香ばしさ。甘過ぎない。いつまでも食べていたい。卵や牛乳を使っていないという。「素材がいいので、作る のに苦労したってことは全然無いんですよ」と製造担当の奥さんがいう。
 

連れの頼んだスコーンも横取りしてみた。これまでの人生、スコーンって旨いとおもったことがなかったけど、旨かった。
 

「食パンがやきあがりましたー」

とか、声が聞こえる。お客様がひっきりなしに出入りする。でーんと座ってケーキを食べているおじさんにも、常連さんが声をかけてくれる。

「ここのはなに食べてもおいしいですよね」。

焼き上がりの声を聴くたびに「帰れないしょ」と笑っている。

 

 

 

 

 

 

 

もともと、東京の有名店でお菓子を作っていた奥様が、最初のお子さんを産むことを切っ掛けに

「できるだけ身体にいいもの」

でパンやお菓子を作るようになったのだといいます。このできるだけというのがいい。東京でこれだけの「良い素材」を集めるのは至難の業で、原価も高くなるのだけど、ご主人の故郷、室蘭にいるとお隣の伊達や登別から本当にいいものが「簡単に」集まるのだそうだ。
きりっとした顔立ちだけど優しい表情と聴き心地のいい声で、ご主人がお話ししてくれた。

簡単というのだけど、それは丁寧に人々と繋がってきた努力の証だろう。

 

店の前の足場とペンキの匂いに惹かれるのもどうかとおもうのだけど、手書きで壁に直接看板を書いていたのがとても良かった。

落ち着いた、手作りの店構え。自然に扉を開けていた。パンの匂いがする。決して広くない店に、テーブルと椅子。なに屋さんか気にしないで入ったら、パン屋さん?お菓子屋さん?コーヒー、リンゴ、ハッカ、小麦粉も売っている。欧米の農家の様な空気。

 

 

(2014.10.31 杉山幹夫)

 

 

 

 

 

 

 

 

 







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