吉田初三郎の室蘭鳥観図が販売されていた について知っていることをぜひ教えてください

 小樽市の運河プラザに道内の都市の鳥観図ミニレプリカが販売されていた。吉田初三郎作の昭和10年代の室蘭周辺の鳥観図だ。吉田は全国の鳥観図を精力的に作ったことで有名だが、この鳥観図は吉田方式ともいえる独特の書き方がほどこされているという。たとえば見えない場所も見えるように網羅して地域全体の姿がわかるような工夫や鳥観図の形を工夫して実際にはない誇張と表現で芸術的な作風にしあがっている。この作風は江戸時代の安藤広重にも似ているといわれて、大正の広重と言われたっこともあるようだ。とにかく吉田の発明した技法のこの地図は眺めているだけでも飽きがこない作品だ。

 ちなみに室蘭の絵鞆半島の太平洋側から描いたこの地図は運河プラザで1000円で販売されていた。担当の方に聞くとこれの原版はたしか日本製鋼所の瑞泉閣にあると思うといわれた。どなたかご存じないだろうか?