- 1953年のDNA構造の解明から新時代へ
- DNA構造の解明はわずか数ヶ月での電撃的な発見
- 実験をもとにワトソンとクリックがDNA構造を推測
- 遺伝子が生命の生き残りと永続性を支えるための二つの鍵がある
- DNAのらせん構造の真の美しさは,構造がこの二つの鍵を説明していること
二つの鍵
- 1. 細胞や生物そのものが成長・持続・繁殖するために必要な情報の「暗号化」
- 2. 新しい細胞や生命体が,完全な遺伝命令を引き継げるための「複製」
DNAの情報所持のメカニズム
- DNAの一段はヌクレオチド塩基が一対ずつ結合したもの
- ヌクレオチド塩基は四種類(アデニン,チミン,グアニン,シトシン)
- それぞれA, T, G, Cと略記する
- 塩基の順序が情報を含んだ暗号としての機能をもつ
一つ目の鍵の説明
- それぞれの遺伝子は,細胞へのメッセージを含んだ,決まった長さのDNA暗号
- 細胞がその暗号を「読むこと」によってDNAからメッセージを得て,機能させる
二つ目の鍵の説明
- 梯子の段を成すヌクレオチド塩基は,AとT,CとGしか結合できない
- そのためDNAの片方の鎖の順序がわかればもう片方もわかる
- 細胞はこれを利用してDNAを複製している