追直-絵鞆 カヤッキング 2015.4.29

南東風がやや強く気温は8度。イタンキ-追直の間をやめて、前回と同じ、追直漁港をスタート。漕行するうちに海霧は晴れて日差しの暖かさを感じることができたが、噴火湾の対岸側が見えることはなかった。

Mランド辺りの防波堤の向こうに電信浜を眺めつつ、しっかりと漕がされた。今年の初漕ぎで腕にも腰にも腿にも変に力が入ってしまう。
とっても目立つ「コーポ唐松平」や桜色もちらちらと見つつ進むと、遠かった増市浜の奇岩にトリの姿をはっきりと認められるようになってきた。ウミウやオオセグロカモメが子育ての準備をしていたし、イソヒヨドリが美声を響かせていた。海崖の木に数十羽のヒヨドリがとまったりもしていた。

増市浜をかわすとローソク岩が見えるのだが、海から近づくと目立たない。後ろにあるまんじゅう山の崖にとけ込んでしまっているからだ。ローソク岩を遠巻 きにしながら「ローソク浜」へ上陸。ここからだとローソク岩がはっきりと太めの蝋燭に見える。流木や漁具などをコーミングして遊び、昼ご飯も。

「ナカノゲンバ」下の浜では、沢山の小さなクラゲがいた。最初は泡だと思っていたのが全部クラゲの子どもだった。アイヌ語名「フンベエトゥル」・クジラ の鼻汁というには、余りに小さく数多い。子クラゲを見飽きた頃にはハルカラモイをちょっと過ぎた辺り。海食崖の色が白(というか銀)に変わる辺りに、カ ヤックで通過できるくらい大きな岩のトンネルがあった。トンネルをくぐったところは大岩に囲まれた小入江で大変穏やか。海の底は海藻の森になっていた。

銀屏風を右に、行く手に恵比寿島を睨んで漕ぎ進む。反時計回りに漕ぎ巻いて、絵鞆岬から見えていない側の島を岸を見た。白鳥大橋や崎守の工場群やオオセグロカモメが盤踞する大黒島を見て、そして上陸デポ地点の絵鞆漁港と進めた。

(2015年4月29日撮影/写真と文 井上大介)

 

 

 

 

2014.6.1  カヤックで追直からイタンキへ

海蝕洞をめぐる漕行

 

 

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