「取材」の持つ力~町歩き編~ について知っていることをぜひ教えてください

2015.9.27。前夜東京からお見えになった皆さんと、楽しい時を共有させていただいた親睦会の帰りには降っていた雨が嘘のように、まぶしい室蘭の朝。「あぁ。イタンキトレイル・・・行けばよかった」とがっかりしてたら、高山 幸子女史から「行ってきましたよ~!!」と、素晴らしいイタンキトレイルからの朝日の写真が!さすが うちの高山!!早起きしてユースに泊まった皆さんをトレイルにお連れしてくれていた!!

2015.9.27 撮影 高山 幸子

雨あがりのトレイル。靴がズブ濡れになるのも構わずに歩いてくれたという・・・一番見ていただきたい!!と切望していた(・・・割に自分は寝坊で行けず)この場所を見ていただくことができて、嬉しさで胸がいっぱいになった。

 

輪西のぷらっと。てついちに併設されている室蘭市民会館2Fの会議室に10時集合。今回参加された学院生の唯一の男子・寺田さんの進行で、当日の予定が発表される。1.輪西商店街振興組合事務局長の大坪信雄さんのお話。2.班分けをして昼食も兼ねての町歩き。3.戻って記事作成。なかなかタイトなスケジュール。

大坪さんから、市民会館を作った経緯、輪西商店街の取り組み、新日鉄住金との様々な話し合いによる町づくり・・・等々の話を伺う。地元にいる我々すら知らなかった輪西の方々の努力に 只々、頭が下がる。聡明な学院生の皆さんから次々に質問が飛び、聞いてるだけの私でもとても勉強になり、輪西がもっと好きになった。

 

大坪さん組、倉地さん 組、ドリームガールズ(高山・原口・中村)組に分かれて、いよいよ町に!。大坪組(田中教授・赤池さん・寺山さん・丸田さん・森崎さん・小瀬木さん) 倉地組(杉山 さん・山田さん)は輪西を歩くということなので、我がチーム・ドリームガールズ(阿部さん・駱さん・寺田さん・川口さん)は中央町方面へ行くこ とにした。

車2台で、現在改修工事のために閉館されている”室蘭市民美術館”の催しが行われているという旧・室蘭駅舎で待ち合わせることに。中村の車に益子女史と佐川急便のお兄さんのような爽やかなブルーのボーダーのポロシャツをまとった寺田君を乗せ出発!室蘭新道には乗らず、下の道を町の景色を眺めながら行くことにし、日曜日なのでやってないけれど、店の場所だけでも・・・と間嶋豆富店の前に行くと、なんとシャッターが開いている!!店内に入ると奥さまが迎えてくれて「ところてんの注文があって、特別開けたの」。なんて運が良いのだろう!ひょっとして今年の運を使い果たしたかも知れないが、あと3カ月だからいいか!

「私たちの買う分ってありますか?」とうかがうと「もちろんですよ~」と、普段は食べれるはずのない日曜のところてんを購入!”皆さんに、間嶋さんのところてんを食べてもらえる”と心が弾む。待たせてしまったみんなにそのことを話し、ところてんは後のお楽しみにして、旧・室蘭駅舎へ!

2015.9.27 撮影川口 陽海
 

旧・室蘭駅舎の中では、室蘭市民美術館の展示だけではなく、手芸・陶芸・書道などの展示販売が行われていて院生の皆さんもメモを取り写真を撮りながら熱心に見ていただけた。外では、壮瞥の果樹園の採れたてリンゴとプルーン、葡萄の試食販売。美味しくて美味しくて、ついつい買わさってしまう。

2015.9.27 撮影川口 陽海
 
2015.9.27 撮影川口 陽海
 
2015.9.27 撮影川口 陽海

お昼は先日取材させて頂いたよし寿司さんに決め、旧・アーケード街を通って向かうことに。通りの昔の賑わいや、現在も頑張られている老舗・新しいお店の事を話しながら歩く中で、「中村さんは、昨夜、記事を書きたくなるのは心が動いたときって仰ってましたが、どんな時、どんな事で心は動くのでしょう?」と聞かれた。今まで,そんな事を深く考えたことはない。どんな時だろう・・・どんな事だろう。自問してみる・・・

 

「美味しいものは、大事な人に教えたくなる。好きな友人と食べたくなるから」「美しい景色を見たら、大切な人にも見て欲しいって思う。あなたも大切な人と見に行ってみて!って」「いくら美味しいお店でも、お店の方が素敵じゃないと記事にしようとは思わないなぁ」

人に質問されて初めて自分の心に聞いてみた。そして改めて知った気持ち。なんだか恥ずかしいけれど・・・

そうか・・・「取材」ってこんな力があるんだ。真っ直ぐな眼差しで聞かれて、初めて気づくことができた。

これから自分も、真っ直ぐな思いで取材していきたいと、院生の皆さんに教えていただいた。

 

喜寿の大将の握るお寿司をみんなで頂いて輪西に戻り「おやつにどうぞ!」と ところてんをお出しした。「なんだぁ!ところてんって、こんなに美味しい食べ物なの?」「わぁ!これが間嶋さんのところてんなんですね!」などと、みなさん、美味しく召し上がっていただいている中・・・山田女史の言葉に笑みがこぼれる。

「できることなら、買って行って親に食べさせたい!」

ね?美味しいものは大切な人に食べさせたくなるでしょ?

 

 

2015.9.30 中村 麻貴

 

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