夏の終わり
8月の最終週の室蘭。霧の季節が終わり、よく晴れる9月がやって来る。朝、8時頃、イタンキの浜に降りると、赤いウエットスーツの兄さんが妙にかっこ良く見えた。
「かっこいっすねえ。写真撮っていっすか?」
「いや、あ、どうも。いっすよ別に」
「イタンキいっすか?」
「北海道の中じゃ、いいとこですよ。僕は近いからよく来てます」
ちょっと照れたような優しい笑顔。本当に海に入るのが楽しそうだ。
室蘭市内に住んでいて、車を持っていたら数分から20分程度で浜に立っているという気持ちよさだ。
太平洋。外洋の波が直接打ち寄せ、室蘭の崖のを削る。
崩れたばかりの石英の角が立った結晶が擦れて、歩くと鳴る砂。
室蘭自体、絵鞆の島がこの打ち寄せる波で砂州が出来て陸と繋がった陸繋島。このイタンキの浜は、まさに室蘭が良港となった大地の歴史をそのまま見せてくれる場所だ。街のすぐ横にこの風景が広がり、サーファーが波を楽しんでいた。
(2014.12.8 杉山幹夫)
サーファーのいるところに離岸流
サーファーの多い波の高い場所には、陸から海に向かって速い流れが起っている可能性があります。
沖へ向かう流れが、打寄せる波を高めています。
この流れは「離岸流(りがんりゅう)」と呼ばれ、特徴を知っているとうまく逃れられるのですが、慌てると大きな事故になることがあります。
イタンキの離岸流に図解を入れました。
第九管区海上保安本部のページに分かり易く離岸流の特徴がまとめられていますので、是非一度お読み下さい。
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