イタンキ工業団地 について知っていることをぜひ教えてください
「ものづくりのまち」を縁の下で支える中小企業群
イタンキ海水浴場と国道36号線に挟まれた工業地域が「イタンキ工業団地」です。
主に鉄鋼業に関わる中小企業が立地し、室蘭の大企業からの仕事を請け負っています。
一口に「中小企業」と言ってもその規模は様々で、小さな社屋も多いですが、それぞれが「ものづくりのまち室蘭」を支えていると言っても過言ではないでしょう。
イタンキ海水浴場から通りを一本渡れば、そこはもう工業団地。
自然と工場が隣り合っている、実に室蘭らしい景色です。
朝はイタンキに昇る朝日が、夜にはイタンキ沖に灯る漁り火が見えたりして、通勤途中にも関わらず思わずシャッターを切ってしまうこともしばしばです。
海に近い会社では、波の音や夏になるとレジャー客の声も聞こえてきて、仕事に身が入らなくなることも…w
海開きの前には、限られた時間での実施ではありますが、工業団地の従業員総出で清掃作業を行います。
ゴミの種類は様々ですが、レジャー客が残したと思われる物も多く、自分も含め反省しなくてはなりません。
なお、北海道新聞社が所蔵するイタンキ工業団地の写真がこちらで閲覧できます。
(2015.04.12 荒瀬 宗之 )
イタンキ工業団地の造成の歴史
イタンキ工業団地は、昭和42年(1967年)に造成が開始されました。
当時、ここには「イタンキ沼」と呼ばれる大きな沼があり、昭和初期にはこれを活用した築港計画がありました。
また、戦後は冬場は天然スケートリンクとして多くの市民に親しまれていたそうです。
(余談ですが、このイタンキ沼周辺の生態系を復活させようというのがビオトープ・イタンキのもともとの目的の一つのようです。)
そんな沼を埋め立てて、34区画の工業団地として売りだしたのがここイタンキ工業団地というわけですね。
出典:「室蘭の記憶-写真で見る140年」(室蘭市/北海道新聞社 編)
[2015/04/12 山田 正樹]
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