2016.6.30撮影 中村 麻貴

 

コウボウシバ 【カヤツリグサ科スゲ属 多年草】

日本全土の海岸の砂地、河原に生育。砂浜の少し奥まった所や、小丘によく見かける。
太く長い地下茎を張ることで砂を押さえるとともに、風で飛ばされないような生態になっている。
名前の由来は 同じ砂地に生息する同科目・コウボウムギ(弘法麦)より穂が小さいことから。
コウボウムギが雌株と雄株が(稀に同株も)あるのに対し、コウボウシバは、1つの株の上部に雄小穂、下部に雌小穂をつける。

 

浜のこん棒、コウボウムギのそばに似て非なる形の穂が。
葉だけだと見間違うくらいに似ているがコウボウシバの実はコルクのように硬く、それが波で流されて海にプカプカと浮かんで・・・
流れ着いた先の砂地でまた芽を出すそうです。イタンキ浜で育ったこの実・・・どこに旅に出るのでしょう。

 

2016.6.30撮影 中村 麻貴

 

 

(撮影・文 中村麻貴)