5月の連休明けに 春のトレイルを始めて訪れて、その清々しさにまた感動した。
「イタンキ・トレイルのすべての季節をこの足で歩き、この目で見たい」
わずか数週間で春から初夏へと季節がかわったトレイルに向かった。
ユースホステルの丘には爽やかな初夏の野草、エゾゼンテイカ(エゾカンゾウ)がスッと空に向かって伸びている。
ほんの3週間足らずの間に、笹も新葉がイキイキと伸びてきている。
いつもは真っ直ぐマンチェスターの丘へと向かうのだけれど、エゾゼンテイカに誘われて左手の崖に降りてみることに・・・
ほんの少し違った場所から見るだけで、そこから眺める景色は変わって映る。
土肌が露出され、崩落の心配がある場所もあるけれど、笹や、ハマエンドウが頑張って根を張ってくれている。
いつもの特等席からの眺め。やっぱりいつ来ても綺麗。
潮が引いていて 海の中が見える。
マンチェスターの丘へ向かう道はマーガレットに似た可愛らしい野草がお出迎えしてくれている。
トレイルの両端は 笹の新葉が「ここを進んで!!」と言っているかのように導いてくれている。笹の子もグンと背を伸ばしている。
いつもの展望スペースでイタンキを振り返り休憩。船がスーッと白波をたて走っていく。
アンテナ山に駆け上がる。今日もパノラマが美しい。三角点と標高を示す看板。
見下ろす工場も海も、初夏の光にキラキラと輝いている。
さあ、緑にふちどられたトレイルを走って帰ろう。
(2016.6.6 撮影・文中村 麻貴)