『熊谷勝-ハヤブサ』について知っていることをぜひ教えてください
風のない薄曇りの午前。中央町から母恋の観光道路経由でミニドライブを楽しむために山手町の坂道を登る。
”母恋界隈”の景色を楽しみながら母恋地球岬団地へと向かう。
いつもなら素通りするのだけど、今日はめずらしく風が無いから、地球岬展望台に上ってみようかな。
駐車場の車は私の他に2台。一台は一軒だけシャッターが開いている売店の方のかな。
気温はプラス5度くらい、風はほとんどなく、躊躇することなく階段を上って展望台へと向かいました。
展望台には1台の車の主であろう男性が一人。長い長ーいレンズのカメラを自分の脇へ立ててじっとなにかを見つめている。
「写真家さんだ。かっこいい!!」
灯台を撮るふりをして少し遠慮がちに男性の盗撮に成功。(笑)
話しかけようかな・・・どうしようかな。迷っていたら男性の方から声をかけてくれました。
「この辺の人かい?」
「はい地元です。風がなかったので久しぶりに来てみました」
「あそこの崖のところにね、ハヤブサいるの見えるかい?白いやつだよ」
「見えます、見えます! あ、飛んだっ!!」
勇ましく飛び立ったハヤブサ。後を追うようにもう一羽が・・・
「このハヤブサはね、つがいなんだよ。いっつも一緒にいるんだ」
いっつもってことは・・・
ここからたくさんお話させていただきました。
男性はハヤブサが飛び立つ瞬間を構えていたそうです。写した写真を見せていただいて、もう大興奮の私。
あーーー、だから長い長ーいレンズなんですね。
「ご趣味で撮られているのですか?」
「これでも結構有名なプロの写真家なんだけどね」
「大変失礼いたしました!!」
失礼に事欠いて、そのまま取材をお願いしちゃいました。
熊谷 勝(くまがい まさる)
1957年 岩手県一関市生まれ
1976年 陸上自衛隊に入隊
1980年 除隊後、北海道室蘭市へ移住。
野鳥の写真を中心に、写真展を開催。2014年11月には「みたら室蘭」でも開催し700人以上の観客が訪れる。
自然をテーマにした講演や野鳥撮影・ウォッチングガイド等も行っている。
「ハヤブサ・FALCON」(平凡社) の著書もある。
公式HP「熊谷 勝-ハヤブサ」
なんにも知らない私の取材を快く引き受けていただいて、たくさんのお話を伺いました。
こちらの本は2014年11月に発行した「野の鳥の四季」(SEISEISHA)です。(みたら室蘭で発売中)
表紙はすぐそこ測量山で、マユミの木とメジロ。後ろの青は鉄塔なんだよ。鉄塔の色とは思えないでしょ。 マユミの花とバックの青と、仲の良いメジロがかわいっくてね。そうしたら雄が羽づくろいを始めたんだよ。
「この本の中身写しちゃってもいいよ。俺が撮ったんだから見てもらいたい」と優しいお言葉いただきました。
「出版社の方に怒られてしまいますよー」(笑)
「じゃあ、これならいいでしょ」と
ご自分で撮影・プリントされた写真をたくさん見せてくれました。見せていただいた写真をさらに私が撮影したもので、光ってしまって申し訳ない写真になってしまいました。
「室蘭はとても素敵な街。どんどん室蘭の良いところをアピールしてください。
室蘭の海はとてもきれいです。室蘭にはこんなにたくさんの自然があります。
美味しい食べ物や、工場の夜景なんかはその上をつくればそれまで、でも自然はちがうんですよ」 (熊谷 勝)
今年の秋にまたみたら室蘭で今度はハヤブサの個展を開く予定だそうです。足を運んでみたいと思っています。
熊谷さんありがとうございました。今日の素敵な出会いに感謝します。
(2015.1.26 sachiko )
「次はね、室蘭の野鳥の写真展やりたいなって」
みたらの”熊谷勝写真展「ハヤブサ」”で、熊谷先生と他のお客さんも交え笑いながらの雑談を1時間程、とっても楽しい時間でした。
「自宅から車で10分圏内でこんなにたくさんの種類の野鳥がいるのは室蘭だからですよ、そして女性にはスズメとか普段目にする野鳥の方が喜ばれるんですよね。残念だけどハヤブサはあまり人気ないの」
連載5ヶ月目に入る「岳人」。毎月熊谷先生が選んだ室蘭の野鳥を紹介しているそうです。熊谷先生自らが野鳥の紹介文を書いているそうで、文中には「室蘭」という文字がたくさん登場するので読んでいて嬉しくなります。
写真展の作品の一部です。
現在開催中の写真展です
(2015.11.23 sachiko)
この記事を読んでくれた友人から、後日メッセージと共にハヤブサの写真届きました。
(2015.12.4 sachiko )
Front Pageへ戻る