図書館といえば、「本を借りられる場所」ということしか知らなかった私たち。
月1回のペースで、著作権の切れた古い映画のシアターが開催されていたり、本の読み聞かせが行われていたりなど、イベントも多数行われていました。
またその中でも、特筆したいと思ったのが子供さんを中心にした「読書推進計画」。
それが、生後4ヶ月の乳幼児を対象とした「ブックスタート」と言われるものでした。
生後4ヶ月の時点でも、絵本の読み聞かせをすると、絵を目で追い、読み聞かせをされるご両親との間に深い信頼関係を築く力を備えているそうで、愛情にあふれた豊かな人間性の形成に、とても大きな力を発揮するというものです。
それらを踏まえて、室蘭市立図書館では、予算を充てて2012年度より既に活動を開始されているとのことです。
室蘭に文化が育ってきた背景には、人を大切に育てるというたくさんの市民の方々と、室蘭市の深い愛情があったからなのだと思わずにはいられませんでした。
ブックスタートにより、読書をする習慣が身について行かれた子供たちが大人になった頃には、これまで以上に室蘭の文化が発展しているのかもしれないという期待に胸が高鳴りました。
検診時に『ブックスタート』として図書館から乳幼児に絵本をプレゼントしています。
乳児検診時に渡される真ん中の可愛らしい手提げ袋の中には、絵本の他、室蘭市立図書館への登録手続きの書類も同封されています。図書館にはご両親とお子様の愛情を深めるコミニケーションツールとして活用していただける絵本がたくさん用意されています。
読み聞かせスペース
児童図書館に入るとすぐ正面に、お気に入りの絵本を広げられるスペースがあります。まるで子供部屋のようにリラックスした気持ちで絵本を楽しんでもらえますね。
本棚に並んでいる絵本は、色鮮やかでどれも楽しそうなものばかり。
今にもお子様の笑顔があふれてきそうです。
今日はどれを見ようかなぁ~
読み聞かせイベント
室蘭市立図書館本館では、外国人の講師の方による
- 英語の歌やゲームが楽しめる「英語であそぼう」
- 英語の絵本の読み聞かせ「英語のおはなし」
分室では、読み聞かせボランティアの方による
- おはなし
- 絵本の読み聞かせ
- パネルシアター
など盛り沢山なイベントが行われています。
当日参加が自由というのもとても嬉しいものですね。
『じどうしつだより』
これらの予定は毎月発行の「しりつむろらんとしょかん じどうしつだより」でご確認いただけます。
新しいお友達も増えそうですね。
謝辞
※この場をお借りして、この度取材にご協力いただいた室蘭市立図書館、及び職員の皆様に心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
[2015/5/1 原口益子/菅原由美]