道の駅にいるボルタ像「鉄のまち」室蘭で生まれたキャラクター。
http://www.tetsupro.com/bolta_site
ボルタの体はねじやナットによってつくられている。無骨なパーツの集合体なのに、お茶目さやかわいさなどキャラクターを感じさせる不思議な存在。なんと、今年から市のナンバープレートのデザインにも利用されているらしい。デザインは市民から公募して採用されたものだそうで、地元住民からも親しまれている(?)ようだ。
輪西のボルタ工房では、新作ポーズのボルタやボルタの恋人ナッティなど100種類以上のボルタ人形を売っている。壁沿いにはずらっと100種類のポージングをしているボルタ人形が番号順に並べられていて壮観。数種類のパーツを組み合わせるだけでこんなにも動きや表情が出るのか、と驚くと同時に、画一的で冷たさすら感じる鉄の部品に命を吹き込んでしまう工房の人々の想像(創造?)力の強さに感服してしまった。
ボルタ工房では、実際に作成現場をガラス越しに見学することができる。ボルタ人形は一個一個手作業で作られているため一つとして同じものがないという。私が行った時は、手元のボルタ人形に黙々とはんだづけ(溶接?)を行っていた。自分の買ったボルタ人形もそのような小さな作業の積み重ね、作業者の真剣さが込められているのかと思うと、なんだかさらに愛おしく思えた。
室蘭滞在中、七条通りと道の駅にそれぞれ大きいボルタが立っているのを見つけた。
七条通りには数匹?がワラワラと立っている。少し錆びついたようなレトロな佇まいがなんとも言えない風情を出している。『ナウシカ』の巨神兵を思わせるような、どこか寂しくてどこか頼もしい、そんな印象。
道の駅の中では幟旗を持ったボルタがおちゃめなポーズで歓迎してくれている。こちらは七条通りのボルタに比べると少し小さめだが、そのポーズの面白さもあって存在感十分。思わずハイタッチしたくなる、そんな元気なボルタ。
小さなボルタ人形は、ボルタ工房以外でも道の駅、てついちでも販売されているのを見た。ただ、量やバリエーションは圧倒的にボルタ工房が多いので、ボルタとまだ会ったことのない人はぜひボルタ工房に足を運んで、ボルタを見て、知って、そしてボルタに命が宿るまでの工程を見届けてほしい。
個人的には、市マスコット「くじらん」とのコラボレーションにも期待している。