シリコンでできた生命体
・「生命体」というくくりで見れば我々は炭素ポリマーに依存しているが、全く炭素でできていない生命体がいることは否定できない。実際に,シリコンポリマーは炭素と同様化学結合の手を4つ持っており、原理上大きくて多様性があるが、地表の条件下ではシリコンは炭素ほど容易に化学結合しないため、充分な化学的多様性をまかなえない。よって、シリコン状の生命体が見受けられない。しかし、裏を返せば宇宙のどこかの 様々な条件下で、シリコンや他の化学構造でできた生命体がいないとは言えない。
中間的なウイルス
・生命とは何かを考える時、生命と非生命をはっきりと線引きしがちであるが、ウイルスのような中間的な立場なの生きているような形態も存在する。ウイルスは自然淘汰によって進化できるのでマラーの定義は通るが、自己複製自己複製できないので生命といっていいかはわからない。ウイルスは生物の細胞に感染し、感染した細胞の代謝を乗っ取ることで増殖する。つまり、完全に宿主の細胞に依存している。従って、ウイルスは宿主の細胞の中で「生きてるもの」と、細胞外では「いきてないもの」を循環していると言っていい。