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室蘭市が令和3年（2021年）4月15日に運用開始した「室蘭市家庭系ごみ分別案内LINE Bot」は、Code for Muroranが室蘭市がオープンデータで公開している「室蘭市家庭系ごみ分別一覧（CC-BY）」を利用し、すその方式LINE Bot（hiroyuki-ichikawa）を参考にLINE Botを作成し、室蘭市へ提供しました。

誕生までの経緯

令和2年（2020年）8月19日

Code for Muroranが事務局を務める室蘭市IoT推進ラボが主催で、一般社団法人シビックテック・ラボの市川博之さん、市川のぞみさんを室蘭市へお招きし、LINE活用勉強会を開催

この時にすその方式LINE Botの作成方法を市役所職員等の参加者が体験

令和2年（2020年）8月21日

室蘭市の「室蘭市ごみ処理・リサイクル事業あり方検討委員会」では以前からごみの減量や正しいごみ分別の周知啓発方法が議論されていました。

第5回のこの日の検討委員会で「LINE自動分別案内導入」が提案されたようです。

令和2年（2020年）9月1日

室蘭市公式LINEが開設された。随時機能の追加が検討されていて、その一つとしてごみ分別LINE Botも継続して検討されていました。

令和2年（2020年）9月以降

室蘭市環境課でごみ分別LINE Botの準備を進めていたが、LINE公式アカウントの標準機能である応答メッセージ（Bot）で設定する予定だったようです。

そんな中・・・

令和2年（2020年）2月22日

第7回室蘭市ごみ処理・リサイクル事業あり方検討委員会で

令和3年（2021年）4月にごみ分別LINE Botの運用開始予定
プラスチック製容器包装分別収集について、費用対効果の観点、収集運搬作業員の確保、CO2排出量について総合的に判断し、廃止の方向性（周知期間等を考慮して令和3年度（2021年度）末に廃止予定

が報告されました。（室蘭市ホームページ中の「室蘭市ごみ処理・リサイクル事業あり方検討委員会」ページより）

Code for Muroranとして思ったこと

室蘭市環境課で登録内容を管理するためにExcel表に一覧で管理

Excel表に入力して、LINE公式アカウント管理画面へコピー＆ペーストするのは、職員の手間になるのではないか。

すその方式LINE Botで利用するDialogflow登録用のExcel表で管理し、そのまま登録データを作成すれば手間が軽減できるはず。

プラスチック製容器包装分別収集が廃止になった時

「プラスチック製容器包装」を変更する時には全てを手作業で変更しなきゃいけない。しかも、廃止になった日から次のごみの日までには変更しないといけない。これは大変ではないか。

Code for Muroranの提案

運用の手間の削減や今後のメンテナンスで即座に修正・追加できることから、すその方式LINE Botを参考にするべきではないか。

Dialogflowの設定などのLINE Botの作成、初期設定はCode for Muroranが行う

ここでポイント！

Code for Muroran、シビックテックとの市民協働を実現するため、室蘭市にはごみ分別データをオープンデータとして公開してほしい。

さらに手間を削減するため、オープンデータをすその方式LINE Botで提案されているDialogflow登録用のExcel表で公開してもらう。

室蘭市がオープンデータを公開することで、分別方法が変わらない自治体はすぐにでもLINE Botが作れ、他地域へ展開できるはず。

Code for Muroranは室蘭市が公開するオープンデータを使って、Dialogflowへ登録、設定

今後の運用は室蘭市で行うこととし、Code for Muroranは助言や支援を行う。

このような経緯、提案を経て、令和3年（2021年）4月15日に室蘭市家庭系ごみ分別案内LINE Botが開設されました。

設定について

Intents（インテント、自動で返答する言語）

室蘭市オープンデータ「室蘭市家庭系ごみ分別一覧（CC-BY）」のとおり

ML settings（機械学習）

「ML CLASSIFICATION THRESHOLD（機械学習の分類しきい値」ではインテントの一致に必要なインテント検出の信頼度を調整できます。
0.0（完全に不確実）～1.0（完全に確実）で、初期設定は0.3になっていた。
0.3の場合に登録していない言葉もごみ分別を返答してしまった。

室蘭市環境課からの連絡
誤ったごみ分別を返答してしまい、正しいごみの出し方をしてもらえないと問題があるため、入力された言葉に対して「完全一致」で返答してほしい。

室蘭市環境課の意見から、1.0（完全一致）の設定としました。
ただ、ひらがな、カタカナの違いすら完全一致のため、回答できなくなるため、回答されないことが増えてしまう。改善策の検討が必要かもしれません。（検討中）

室蘭市公式LINEのページへ

Code for Muroraのページへ

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