2018年02月は室蘭では珍しいくらい雪も多く寒い日が続いた…
わたしも1月末にインフルエンザで寝込んだが今年90歳になる父も珍しく体調を崩してベットから起き上がれない日が続き、普段なら体調を崩してもよく寝て食欲は落ちない父でしたが今回は食欲もなく寝れないと…
わたしは父の家の一階にある事務所スペースで仕事しているので毎日父の様子を見に行くところから仕事が始まる。(笑)
いつもなら茶の間の定位置(父の座椅子)に鎮座してテレビを見ているか、朝食を食べているが、茶の間には起きてこれず…とここまでは体調を崩した時にはよくある話なので寝室へ見に行くと、いつもなら大きなイビキで寝ているのでそうだろうと思って見たらベットの中で丸まって横になっている父と目と目があった。
私:「大丈夫?」
父:「寝れなくて…寝れないといろいろ考える…」
こころなしか寂しい父の顔と声が私の身体に染み込んだ。
私:「寝られないんだったら寝室より茶の間に布団敷くからその方が暖かいしトイレも近いし…」
などと理由を並べて茶の間まで引っ張り出してみた。
いくぶん明るい居間にいると落ち着き、気も紛れて2、3日もしたら快方へ…
食欲も出て来たところで「良くなったらメシでも食いに行くべ」と誘った。
父も「そうだな…」と言ってニヤリとした。
一週間も過ぎた頃、わたしも予定が空いていつもの場所に座っている父に「昼メシでも食べに行くべ!」と誘うと「いいぞ!」と父も乗り気である!
「何食う?」調子が良くなったとはいえ病み上がりであるからどうするか考えた…
「よし寿司行くか?」と言うと父も「いいな!」と言って立ち上がりそそくさと着替えて出かける準備を始める。
11時半には準備完了で出発、15分ほどでよし寿司へ…
カウンターにはすでに70歳過ぎた様な3人の先客がお酒を飲みながら高度経済成長期の街の様子の話しとお寿司をつまみに盛り上がっていた。
古い街ながらの光景だなぁと思いながら時の流れるスピードが違って感じる…
この感覚が居心地がいいと思い父を見た。
…溶け込んでいた(笑)
特にリアクションもないけどその時の流れに自然にマッチしていると感じました。
こんな空間に父を連れてこれて良かった!って心の中でつぶやきお茶を飲んで寿司を待っていました。
また来よう!
また父と来よう!