崎守埠頭は、室蘭市崎守町にある室蘭港の公共岸壁です。
国際コンテナターミナルや木材チップのヤード、漁港区などがあり、工業団地が隣接しています。
内防と外防の間
このあたりはもともと室蘭の地名の発祥した土地で、明治以前からアイヌの集落と、アイヌとの交易拠点である場所が築かれていましたが、1978年の外防波堤(外防)の完成によって室蘭港の一部となりました。
崎守町の海岸を埋め立てて作られた埠頭には、陣屋町駅から分岐した貨物支線が縦横に走り、最近はJR北海道が車両を売却する際の積出港としても機能しています。
埠頭の一角には紙の原料となるチップヤードがあり、少し前まではここから白老町の日本製紙へ毎日、チップを満載した貨物列車が出ていましたが、廃止されてしまいました。
また、国際コンテナターミナルには、室蘭港の公共埠頭としては最深となる-14mの水深を誇る岸壁があり、大型のガントリークレーンとバックヤードが整備されています。
この岸壁は水深の深さを活かし、最近は白鳥大橋の下をくぐれなかったり、中央埠頭の旅客船バースでは浅すぎるような大型客船が着岸するのによく利用されています。
さらには絶好の釣りスポットとしても知られており、客船の入港のない週末等にはたくさんの釣り人が岸壁で釣り糸を垂らします。崎守町の市街にはそんな釣り人たちが利用する釣具店などもありましたが、2014年最後の一軒も廃業しました。
夜景スポットとして
室蘭港を湾外から眺められ、JX日鉱日石の工場を間近に見ることができるこの場所は絶好の夜景スポットとしても知られており、室蘭観光協会の工場夜景ツアーバスが寄るポイントでもあります。
天気がよく、風のない穏やかな日であれば、海面に映り混む工場や橋の明かりがとても美しく、多くの夜景ファンを魅了しています。
[2015/02/18 山田 正樹]
大型客船の寄港
2015.05.16(土) 7:00~19:00 ボイジャー・オブ・ザ・シーズ
(撮影 2015.05.16 荒瀬 宗之)
2015.05.29(金) 7:00~16:00 ボイジャー・オブ・ザ・シーズ
前回2015.05.16の出港の際は、離岸後タグボートはすぐに去って行きましたが、今回は室蘭港から出るまで随伴しています。
霧が立ち籠めていたせいでしょうか?
(撮影 2015.05.29 荒瀬 宗之)
金曜の5/29に崎守埠頭に接岸した voyager of the seas の歓迎の模様です。
かなりわかりにくいかと思いますが、人間の大きさと比べて頂けますか?
でかいですね~。
また、そのイベントの一環として、日本製鋼所内の瑞泉鍛刀所の観覧ツアーの様子です。
今回は海外の方は2名のみでしたが、非常に興味を持たれて色々と質問されていました。
(撮影・文 Yukihito Nakano)
(編集 2015.06.04 荒瀬 宗之)
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