ひとつのものを大切に守る
樹齢180年とも言われる満開のエゾヤマザクラの下でピアノを奏でる伊達市在住作曲家・ピアニスト、太田亜紀子さん。
彼女はこう話してくれました。
2010年からこのコンサートは始まったそうです。
途中雪の被害などでお休みした年もありましたが今年で5度目の開催。
きっかけは小学校二年生まで本輪西に住んでいた太田さんが長い間この桜の樹を守っている地元町内会の有志の皆さんの保存活動とその精神に感銘を受け、自分の音楽で何かお役に立ちたいと思ったから。ひとつのものを大切に守るという姿勢に、人としても教わる事が多く心から尊敬していると。
彼女が奏でる音楽にはそんな優しさと強さがあふれているように感じました。
特に自身が作曲された「里びとの大桜」はライトアップされた桜の迫力とその音色に心が震えました。
傍らに横たわっている大きな枝も少しずつ治療され花を咲かせる日も近いそう。
大切に守られているこの大桜と、優しくそして力強く奏でられる音色。
一年の中でほんの数日かだけの宝物のような時間です。
(2015.5.6 fukuchan)
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