その日...御笠山神社のお祭り。父が日鋼で弥生社宅(現在のニトリ・ユニクロがある場所)でも、御神輿、踊などで賑わっていた。その年の踊りは「花笠音頭」。輪になり花笠に見立て手作りの紙で作った花をちりばめたプラスチックの籠をしゃがみながら頭上に掲げたとき。。。バラバラッと大きな音とともに大きな火山灰の粒が空から降ってきた。
何が起きたのかわからず呆然とした夏祭り。

その前年。。。大和小学校5年生の時「グリーンスクール」という一週間くらいの宿泊研修が洞爺・青年の家で行われ、その研修の一つに「有珠山登山」があった。山頂には「銀沼」という大きな沼があり、そこには沼一面、蓮の花で覆われた幻想的な場所。「天国ってこんなとこなんだろうなぁ・・・」と子供ながらに思ったのを覚えている。
その「銀沼」は失われ、二度と戻らない。


中村 麻貴