港北中学校旧校舎跡地 について知っていることをぜひ教えてください
室蘭市立港北中学校(港北町校舎時代)の沿革
1947年(昭和22年) |
新制学制による新制中学校として、仮称本輪西中学校として、本輪西小学校の一部を仮校舎として開校。 のちに正式名称が港北中学校と決まる。 |
1948年(昭和23年) |
2月 第一期工事(7教室)完成で移転。二部授業。 10月 第二期工事(4教室他)完成 |
1952年(昭和27年) | 第三期工事(教室・講堂兼体育館)完成 |
1955年(昭和30年) | 校舎増築 |
1957年(昭和32年) | 校舎増築 |
1959年(昭和34年) | 校舎増築 |
1961年(昭和36年) | 校舎増築・体育館増築 |
1963年(昭和38年) | ブラスバンド編成 |
1978年(昭和53年) | 柏木町新校舎へ移転 |
(出典:新室蘭市史第3巻、及び、柏木町新校舎への移転年は卒業生からの聞き取り)
航空写真で見る旧校舎跡地
国土地理院の地図閲覧サービスで閲覧できる1976年撮影の航空写真に、旧校舎の姿が見られることから、現在の航空写真と対比してみます。
(国土地理院 地図閲覧サービスより)
航空写真で見る旧校舎は、敷地北東側に校門があり、校舎東側が正面玄関であったことが伺えます。
そして、南側に校庭を持ち、その広さはおおむね現在のサンライフ室蘭、隣のセイコーマート、ガソリンスタンドのあたりまでと、
国道37号線の中央分離帯までを含んでいたものと思われます。
そして、現存する「港北町1丁目公園」こそが、港北中学校旧校舎に囲まれていた土地、つまりは「中庭」だった場所であることがわかります。
旧校舎跡地の現在の様子
[2020/02/24 山田 正樹]
市道を潰して、その上に最後の増築工事が行われた?
上の航空写真では、旧校舎の敷地が北側に不自然に膨らんでいることがわかります。
その西側・東側には市道が続いており、その上に学校敷地がかぶっているようです。
検証のために、昭和28年(1953年)の航空写真と対比させてみました。
(国土地理院 地図閲覧サービスより)
昭和28年の航空写真には、学校敷地の北側を横切る市道がハッキリと写っています。
このことから、昭和36年の「校舎・体育館増築」は、学校北側の市道を潰して増築したものと推測されますね。
市道も「市有地」ではあるものの、道路を潰してまで学校を増築するとは、それだけ当時の生徒数増加がすごかったということなのでしょうね。
[2020/02/28追記 山田 正樹]