細胞について

・生命の基本単位を「細胞」という。

・細胞は一つ一つが生き物であり、脂質でできた細胞膜に包まれている。 

・細胞は、さらに小さな部分から構成される。

・生物学者は顕微鏡を用いて、その複雑な細胞内の構造を明らかにする。

 

細胞小器官について

細胞の構造物の中で一番大きいのは「細胞小器官」であり、

それぞれ別々の細胞膜の層で覆われている。

→ 「核」:染色体に記された遺伝命令を含む、細胞の指令センター

→ 「ミトコンドリア」:細胞が増殖して生き延びるために必要なエネルギーを供給する、細胞のミニチュア発電所。細胞によっては何百個も含まれている。

他にも、細胞内のさまざまな器官や区間が、高度な生産・物流機能を果たしている。

 

生命を分ける

核があるかないかで、生命は二つの大きな枝に分けられる。

「真核生物」:細胞に核を含んでいる生命体。(例)動物、植物、菌類

「原核生物」:細胞に核を含んでいない生命体。(例)細菌、古細菌(こさいきん)

 

「外膜」と熱力学第二法則

「外膜」は、細胞のきわめて重要な部分である。

外膜は分子二つ分の厚みしかないが、細胞を周囲の環境から隔てる柔軟性のある「障壁」を作り、「内側」と「外側」をはっきりさせる役割がある。

細胞は隔離された膜の「内側」で、自分たちが稼働するために必要な秩序を定め、それを高める。同時に、自分を取り巻く周囲の環境に無秩序を生む。

つまり、この「障壁」のおかげで、生命は熱力学の第二法則に抵抗することが出来ている。

→生命は秩序あるものを食べ、無秩序なものを排泄することで、体内の秩序を保っている。