絵鞆岬展望台 について知っていることをぜひ教えてください

観光道路の西の出発点 （終点）にあたるのが、絵鞆岬展望台です。舵を組み合わせたモニュメントが出迎えてくれます。

舵のモニュメントがお出迎え

「地球岬も 綺麗だけど、わたしゃここからの景色がすきだよ。」と、おばさんが教えてくれました。「毎日きてるよ。きもちがすっきりするからねぇ」

大黒島や精油工場も見えます。

遠浅の海底まで見える(Photo by Yumi)

この辺りは遠浅になっているようで、展望台の上からでも綺麗な海水を通して、うみの底まで見えました。

展望台から絵鞆海岸へ降りるルートはないかなと、展望台近辺から大黒島方面を覗いてみました。うっすらと、トレイルの痕跡を発見！しかし、入り口が見つかりませんでした。

(2015. 6.13 Yasushi Honda)

夕方まで降り続いた雨が止んだ空には、まだ幾筋かの雲が重なり合っていて、目を奪われるはずの夕日がひっそりと影を潜めている。

「あれ、あの雲の辺り......。」と何度も指差して隠されてしまった夕日の存在を残念そうに教えてくれた。

「こんな天気じゃなきゃね。真っ赤で大きな夕日が見えるのにね。奥さんか、お姉さんかわからないけど、今日はいないけどもさ、とっても大きな船も入ってくるんだよ。何十年、毎日見てても飽きない。毎日違うんだよ。」私がまごまごしているうちに、このあったかいお母さんを見つけて、いつの間にか仲良くなってる彼女がたまらなく眩しく見えた。

「お父さんか、お兄さんかわからないけどさ、潮が引いた時には、あの岩のところまで歩いていけるの。お兄さんみたいな靴ならいいけどさ、お姉さん達みたいなの履いて行ったら、海に落っこちるよ。」お母さんと私たち3人顔を見合わせて思わず笑った。

なんだか気のいいお母さんと離れ難くなって「また会える？毎日来てるの？」と思わず声が出た。「今日もさ、お風呂入って夕飯食べてから来てみたの。寝るのにはまだ早いからね。」

握手したくなった。思うよりも小さな手が握り返してくれた。とても温かだった。

「また来ます。」「おいでよ。天気のいい日なら、三脚立てて写真撮ってる人でいっぱいだよ。地球岬もいいけど、ここはいいよ。」

目を海に戻してみると、海底が透き通って見えた。

私たちは小さな旅をした。とても心が優しく成る旅。心が柔らかくなった。

[2015/6/15　菅原由美]

Front Page