観光道路について知っていることをぜひ教えてください

観光道路は、室蘭市の外海沿いにある道路です。

イタンキから中央町に至る通称「地球岬観光道路(道道919号中央東線)」と、測量山唐松平から絵鞆岬に至る通称「測量山観光道路」の2路線があり、通常観光道路と呼んでいるのは、室蘭随一の観光地地球岬を擁する地球岬観光道路です。

観光道路

トッカリショチャラツナイ展望所数年前にできた夢の森新富町の観光道路入り口

観光道路のルーツは古く、明治14年(1881年)に明治天皇が室蘭に来られた際、行幸道路(お通りになる道)として整備された道を基礎に、地球岬のほか海と断崖を望むビューポイントを拡張延長して測量山へ至る観光コースが昭和30年代から整備されたものです。昭和37年(1962年)に開通式が行われました。

そのような経緯から、沿道には明治天皇行幸にちなんだ場所や地名が多く残されています。

御前水町
明治天皇がこの場所で休憩の折、水を求められたことから、近くに湧く泉で水を汲み御前に献上したところ大変喜ばれたとのことから、御前水との地名が付けられたそうです。この時に水を汲んだ泉が今でも御傘山神社の境内に残されており、「天澤泉」と呼ばれています。
由来説明板天澤泉

みゆき町
天皇陛下がお出かけになることを「行幸」「御幸」といいますが、この「御幸(みゆき)」から付けられた地名です。このため、みゆき町内を通る観光道路の区間こそ、まさに明治天皇の行幸道路だった場所と思われます。

東町と中央町を結ぶ道道919号線(中央東線)のうち、イタンキ第1駐車場そばの交差点から、山手町の市立病院のそばまでを結んでいます。沿道には室蘭八景のうち、地球岬とトッカリショがあります。他にもチャラツナイや母恋富士、輪西町や新日鐵住金、日本製鋼所などを見下ろす景観など見どころがたくさんです。

ただ、景色がいいからといって脇見運転は危険。車2台がようやくすれ違える程度の道幅しかない上、山の稜線に沿った見通しの悪いカーブが続く非常に走りにくい道です。大きな車で走るときにはくれぐれもご注意を。

2015年、自動車メーカー「スバル」のテレビCMに使われたのもここ地球岬観光道路の沿道です。
New SUBARU Story 宣言篇

スバルのCM第二弾は全編が室蘭の観光道路です！
New SUBARU Story 忘れない瞬間篇

また、2012年には沿道の潮見公園を舞台に制作されたサッポロビールのCMも放映されました。
いいなCM　サッポロ生ビール黒ラベル　妻夫木聡　竹中直人

測量山の中腹にある唐松平と絵鞆岬を結ぶ道路です。こちらは地球岬観光道路と違い、ほぼ全線が未舗装の砂利道なので、雨の日などは非常に滑りやすく危険です。こちらも見どころ満載ですが、運転者は運転に集中する必要があるでしょう。

こちらには室蘭八景のうち、測量山とマスイチ浜、金屏風と銀屏風、絵鞆岬、遠く大黒島を見ることができます。

[2015/02/13　追記：山田　正樹]

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