輪西仲通りは、輪西町を東西に貫く通りです。かつては蘭東地区随一の商店街でした。
条と通りでわかる輪西の町並み
かつて屯田兵によって作られた輪西のまちは、その時代に区画された「条」と「通り」を基準にした呼び名が現在も残されています。
通りのうち大きなものは、仲通りと社宅通り。条は大沢町側の1条から、新日鐵体育館前の13条まで順に振られています。例えばてつのまち市場なら7条仲通り、ギンザ薬局は9条仲通りといった具合です。
仲通りの思い出
現在の室蘭で「仲通り」と言えば、通常は中島の仲通りを指すと思いますが、ここ輪西で仲通りと言えば、商店街のあったここを指します。
この通りはかつて歩行者天国になっており、多くの商店が軒を並べ、多くの買い物客で賑わってました。また新日鐵正門正面の5条通から7条通にかけては飲み屋街が広がっており、
仕事を終えた鉄鋼マンたちが元町・三橋・柏木にあった社宅に帰る前に一杯引っ掛けて帰る。そんな当たり前の風景がどこででも見られました。
お祭りといえば、この仲通りの端から端までびっしりと夜店が並び、本当に賑やかだったのを記憶している人も、ずいぶんと少なくなってしまいました。
昭和50年台の新日鐵の合理化に伴い、そんな古き良き時代は一変。輪西は衰退に向かいます。仲通りは両端から寂れ、最後まで残っていた7条付近も、ぷらっとてついちの開業に伴って多くの店舗が移転。
現在の仲通りは往時の賑わいもなく、静かな時の中でひっそりとした佇まいを見せています。
[2015/02/13 山田 正樹]
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