2016.5.18撮影 中村 麻貴
 

ヒトリシズカ  【センリョウ科チャラン属 多年草】 花期4~5月


山地の林の中などに自生。一本で咲くことは珍しく群生していることが多い。光沢のある葉を輪生上に4枚つけ、茎先に一本の穂状の花芽をつけブラシ状の小さな花を咲かせる。
「吉野御前」「吉野静」とも呼ばれる。源義経が好んだ「静御前」という女性が一人で舞っている姿に見立て「ヒトリシズカ」と呼ばれるようになったと言われている。


花言葉 「静謐」「隠された美」「愛にこたえて」


義経が愛したという静御前が名前の由来である花を、800年以上の年月を超えて自分の生まれ育った室蘭で見る・・・
当たり前だけれど歴史は現在に繋がっているのだと感じ こんな美しい花にたとえられた静御前の舞い踊る姿を想像しながら歩く春のトレイル。

 

(撮影・文 中村 麻貴