英国人旅行家のイザベラ・ルーシー・バード(Isabella Lucy Bird)がその著書「日本奥地紀行」で室蘭を絶賛している。彼女が47歳、1878(明治11)年の8月18日。トキカラモイの木造桟橋を利用して、室蘭に降り立ったとおもわれる。
港の文学館で、イザベラ作品の展示がある。
イザベラの言葉
「夜の8時になってようやく、船はほとんど陸地に囲まれた美しい室蘭港についた…いろいろな宿屋から番頭たちが桟橋を降りて来て客引きをするが、彼らのもつ大きな提灯の波は、その柔らかい色彩の灯火とともに上下に揺れて静止している水面に空の星が反映しているかのように魅力的である…」
「山を登って頂上から眺めると室蘭港は実に美しい。一般的に言って、日本の沿岸の景色は、私がみたうちでもっとも美しい。風そよぐハワイの一部の風景は例外である。しかし、この湾の美しさは何者にもひけをとらない」
その頃の日本
明治4年(1871):廃藩置県
明治10年(1877):西南戦争,東京大学設立
明治22年(1889):大日本帝国憲法発布
その頃の世界
1878年:ホワイトハウスに電話導入
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