2016年より少し遅れてきた 2017年の春。
昨年、どこよりも早く咲き、薄ピンクのきれいな花姿を見せてくれたソメイヨシノを観に 青少年科学館に出かけた。
平日にもかかわらず たくさんの親子連れや子供たちで賑わう実験コーナーを見ながら進み 中庭へ・・・
あれっ・・・昨年はもっと蕾が一杯で 枝先がこんもりしていたような・・・と見ていると
「今年はね、早い時期に『ウソ』って鳥が 蕾をいっぱい食べてしまってねぇ・・・淋しい枝ぶりになってしたったんですよ」
と 作業されていた係りの方が 手を止めて教えてくれる。
「ウソはどんな種類の桜の蕾も食べるんですか?」とお聞きしたら「八重桜なんかはあまり食べないんだよねぇ・・・ソメイヨシノがすきなのかなぁ」と。
「今年はウソに食べられてないかなぁ?」とドキドキしながら 中庭へと進む・・・
それもまた 春の楽しみのひとつになりそう。
クッロカスの紫と水洗の黄色が鮮やかな庭へと進む。
「ニリンソウやキバナノアマナ、カタクリは綺麗に咲いてますよ」と案内してくださった。
ニリンソウの葉を一枚とり「こっちにきて見てください」と向かい側の花壇に。
「これ、大きさは少し違いますが、そっくりでしょう?大きい葉がニリンソウ。お浸しで食べるとおいしいんですよ。小さいほうはトリカブト。ご存知のとおり毒があります。」
「厄介なのは ニリンソウの群生の中にトリカブトが混ざっていることがあるんです。ちょっと見ただけではわからないですが、葉の切れ込み方が違うんですよ」と丁寧に教えてくださった。
名前はわからないけれと 三つ葉で綺麗な紫の花や これから咲かんとスタンバイしているマイズルソウ。トリカブトもこれから綺麗な紫の花を咲かせる。
科学館の中庭は、これからが本番。
ここでSLと一緒に庭を楽しめるのも、あと少し・・・
映画「モルエラニの霧の中」の中で、その姿はずっとこの場所に・・・
(2017.4.28 中村麻貴)