Marmelo について知っていることをぜひ教えてください
好みのピザかパスタを選べる。
室蘭のイタリアン
まず驚いた。
「ワインもセットのドリンクに入っているの?」
ドライバーを差し置いて遠慮なく赤ワインを頼む。
よく見ないで頼んだら、パスタを待っている間に、まずはポタージュ。
連れの顔色が変わる。
「なに、コース頼んだの?」
「いや、ランチですよ」
カボチャのポタージュに質の高い油がすっと浮いてきて、真円の模様を作る。これ、オリーブオイル一種類なんだろうか。幾つかの香りがする。
そんなの序の口。その次は豚肉の煮込みがでてきた。オリーブと野菜の旨味でかなりやられてしまう。
「なんだよ、俺たちパスタ食べるだけじゃなかったのか」。
そこに、パン職人の焼いたパンがそえられる。
テーブル、椅子、壁、通路、トイレ、どこも気持ちよく他の客を邪魔しないですむし、邪魔されない距離と壁。店の真ん中の厨房は広めにみえるけど、めいっぱい使い切るのびのびとした動き。奥さんとそっくりのマルメロのイラスト。
「なんだかさあ、室蘭ってさ、南に突き出た半島じゃん?」
「近くにゃ火山もあるし、海も山もあるしさ、ここでイタリアンってやばくね?」
「なんかさ、室蘭の人たちの受け入れのよさっていうの?これって、人種違わね?」
「そうそう。夕べの飲み会さ、同窓会にさ、僕ら余所者が入ってるのに、主役でいるみたいな」
「あり得ないっすよね」
「うん。ないな」
「なんか、変な人っつうか、良い人っていうか、誰と会っても良いっすよね。疲れとれるっすよ」
「やめらんないね。室蘭。海外に旅に行ったみたいだ」
「ですよね」
僕が食べたのはスモークサーモンとほうれん草、浅蜊。素材はできるだけ北海道のトマトース。
これが思い出しても大変だ。まず、薫製の薫り(って文字にするとへんですね)。
いい香りと塩加減、火の通りの絶妙な鮭。スパゲティの奥歯の噛み応え。食べ終わるまで温度が下がらないのは何故なんだろう。浅蜊の出汁。ほうれんそうの緑。ああ、もう食べたいもの全部そろう。もったいないけど、連れにも少しあげようとおもったら、小皿は既に用意されていた。
室蘭に行くといったら、札幌で信頼するソムリエが言った。
「間違いなく美味しいですから、必ずお寄りになってください!」
するとその店に偶然、マルメロ(Marmelo)の店主と奥さんがいらしてご挨拶。爽やかな青年とちっちゃくて可愛い、可愛い人だった。
室蘭に仕事で出向いてたずねると、飾り気のない、窓に白のペイントで絵の書いてある小さなレストラン。これが、界隈の空気を変えていた。実は札幌でも若者を中心に大変な人気だったお店の移転。理由は奥様の故郷が室蘭だから。パンとピザを担当している職人さんと奥様のお姉様がスタッフに入っている。
「この質と旨さ。札幌が失ったものは大きいな」と連れと僕は顔を見合わせた。
室蘭の人はちゃんとその良さを分かっている。この日、予約せずに行ったら、案の定入れず、向かいのパン屋に入ってみたら、これがまた本物。いや参りました。
telephone : 0143-84-1141 室蘭市中島町1-31-11
営業時間 : 11:30~15:00(L.O 14:00)
17:30~22:00(L.O 21:00)
定休日 : 火曜日
※人気店の為ご予約をおすすめしま~す(*^_^*)
追記
やっと マルメロデビュー出来ました(≧∇≦)
名前は忘れましたが…中に 半熟たまごがとろ〜りと入っていて…(^-^)
とにかく 美味しかったです❗️
おせちが 10,800円で 予約受付していまので 有り金はたいて 申し込んできちゃいました❗️
(中村麻貴)
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