「行きたくても、足がないのよ」
 

名取駅からゆりあげ港朝市までのバスの移動時間は、途中の立ち寄りも含めて30分くらいでした。

その間ほとんどずっと、隣に座ったお婆様とお喋りしていました。

 

話をしていた中で一番びっくりしたことは、そのお婆様も、実は港で再開してからの朝市に行くのはこれがはじめてだということ。

 

イオンで実施していた時は、かなりの頻度で行っていたそうです。

そこでは、いつもよく行くお店の方と仲良くなり、それが楽しみで足を運んでいたとのこと。

朝市が一つのコミュニティになっていたことを、実感させられました。

 

なんで行かなかったのか、思い切って聞いてみました。

 

「行きたくても、足がないのよ」

 

その言葉を聞いて、この無料のバスがとても大事な「足」なんだということに気付かされました。

考えてみれば、今回こうして僕が朝市に来れたのも、この無料のシャトルバスがあったことが大きいです。

(確かにタクシーでも来れたけど…)

 

でも、単なる「足」だけではありません。

シャトルバスのおかげで、東京から来た若者は、面白くて貴重なお話も伺うことができました。

バスだって、一つのコミュニティになりうるんだなあと感じた瞬間でした。


 


朝市への特別無料シャトルバスに乗ってみた

 

ゆりあげ港朝市グランドオープンを訪れるため、東京から始発で名取駅へ行き、特別のシャトルバスに乗りました。


8時21分 名取駅に到着。

シャトルバスは1時間に一本だったため、名取駅の待合室、それからコミュニティプラザで待つことに。
 

 

 

コミュニティプラザは、資料あり、無料で使えるパソコンあり、優しいガイドさんありと、はじめて来た東京人にはずっといたくなる場所でした。

何より暖かい。笑

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9時00分 バスを待つため、寒さを忍んで東口に向かう。

東口には、タクシー乗り場やバス停があり、どこに来るか少しわかりづらかったです。

うろうろしていると、4人ほどの人が並んでいる場所を発見。近づいてみると、シャトルバスの時刻表があったので、ここで待機。

 

9時10分 シャトルバスが来る。

バスは、全9人乗りのミニバンタイプでした。バスが来た時点で座席は満員になってしまいました。

 

9時15分 シャトルバス出発。

満席のため、ギリギリに来た男性は乗れず。

運転手さんが慌てて電話していました。次のバスを呼んだみたい。お兄さんを残して、バスは朝市へ。

シャトルバス乗るなら、少し早めに行くことをお勧めします。

 

その後バスは、イオンを左手に、

美田園第三→美田園第二→美田園第一

と仮設住宅を経由して、朝市へ。

 

途中の仮設住宅でも、何名か乗れずに自分の家に帰っていく方の姿を見かけました。

集会所の中に、もっと多くの方がいたのかもしれません。

 

9時50分 朝市に到着。