国土交通省東北整備局より引用
阿武隈川流域は、福島・宮城両県を南北にまたがる長い羽状の流域で、東北横断自動車道いわき新潟線の開通 により、南北東西交通の要衝となっている福島中通り地方や仙台東部道路等の整備により仙台都市圏とのアクセス性が向上してきた宮城県南地域を擁しています。
阿武隈川本川は、その源を福島県西白河郡西郷村に位置する旭岳(標高1,835m)に発し、阿武隈山地や奥羽山脈から流れ出る社川、釈迦堂川、大滝根川、荒川、摺上川等の支川を合わせながら福島県中通 り地方を貫流し、福島・宮城県境の狭窄部を抜け、白石川を合わせて、岩沼市、亘理町の境で太平洋に注ぐ一級河川です。
 阿武隈川は、「古今集」東歌の一首をはじめとして、古くから歌に詠われ、また、江戸時代には御城米や物資などの輸送手段として、舟運が盛んに行われてい たという歴史・文化があり、福島・宮城県境の狭窄部は、阿武隈渓谷県立自然公園に指定される景勝地となっており、阿武隈川で唯一の舟下りが行われていま す。