広浦に注ぐ直前の増田川宮城県一級河川名取川水系増田川圏域河川整備計画より


 増田川は、名取市高館山(標高203m)に源を発し、二流沢川をはじめ4支川を集め、樽たる水みずダムを経て名取川市街地を貫流した後広浦に合流し、閖上漁港から太平洋に注ぐ流路延長19.2km、流域面積54.6km2の一級河川である。流域は仙台市のベットタウンとして近年開発が著しく、平成6年には高規格幹線道路である仙台東部道路が開通し、平成19年には仙台空港アクセス鉄道の開業及び沿川の宅地開発等が行われ、今後さらに発展が期待される地域である。増田川の最大支川である川内沢川は、名取市外山(標高314m)に源を発しJR東北本線及び国道4号を横断し、仙台空港周辺の臨空工業団地を貫流して南貞山運河に合流する流路延長9.4km、流域面積17.3km2の一級河川である。下流部には国際化の進む仙台空港や臨空工業団地が広がり、仙台東部道路や仙台空港アクセス鉄道等の整備により、ビジネスや物流、観光など非常に重要な役割を担う県内屈指の基幹的地域である。

 


塩抜きをして作付けを待つ水田増田川周辺を歩くと、洪水と闘ってきた先人達の努力の跡が随所に見える。本線のよこに排水の為の灌漑溝が用意されていたり、幾つもの水門が用意されている。ササニシキを作る美しい田んぼは丁寧に水を抜く工事の繰り返しで作られたもだとわかる。

 

 

 

 


 下流では殆ど流れが止まって見える増田川。江戸時代の平野部の川はこんな姿であったのだろうか。人馬よりもこの道と舟があれが沢山のものが運べたのではないか。この川は奥州海道増田宿と閖上を結んでいる。水路を船が行き来し、閖上の海産物や下増田の農産物が宿場の旅籠に持ち込まれたと考えることができる。情報をお持ちの方は是非、ご追記ください。