広浦(ひろうら)は、増田川の河口潟でこの地域で昔、増田川は広浦川と呼ばれていた。貞山堀阿武隈川の水を運んで合流したと、その水名取川に運び、太平洋に注ぐ。閖上の中心地区は、北を名取川、西を貞山堀、東をこの広浦に囲まれた、南に舳先を向けた舟のような形をしている。閖上は海辺の街でありながら、この広浦に護られ、太平洋の荒波に直接さらされない港町であった。閖上は複数の河川の川港としても、漁港としても栄えた。鴨、川鵜、白鷺が観られる。「ゆりあげ港朝市」会場から、広浦越しの太平洋の日の出を臨むことができる。
 


名取百景23.広浦の入江

 

 広浦界隈は、まさに自然の宝庫。海鳥が飛び交い、防風林には野鳥や昆虫が生息しています。湿地帯には、ヨシが生い茂り、野鳥やトンボなどの姿が見られます。ありのままの自然にふれる格好の地であり、自然観察がてら、のんびりとウォーキングが楽しめます。
 また、多くの写真愛好家がベストショットを求めて足を運んでいます。
■閖上地内 問合せ先 022-384-2111〈名取市商工水産課〉